細田佳央太、念願だった日曜劇場出演 坊主・増量で挑んだ『ドラゴン桜』で受ける刺激
TBS系日曜劇場『ドラゴン桜』で、阿部寛演じる桜木と長澤まさみ演じる水野の元に続々と集まってきた東大専科のメンバー。現在は、瀬戸(高橋海人)、菜緒(南沙良)、楓(平手友梨奈)、天野(加藤清史郎)の4名だが、理事長の久美子(江口のりこ)と約束した東大合格者は5人。そして、キャスト発表時に東大専科のメンバーとして発表され、まだ本格登場していないキャラクターが3名いる。
そのひとりが、昆虫が大好きな心優しき生徒・原健太だ。これまでは、小杉麻里(志田彩良)と行動を共にしている姿が度々登場しているが、彼らは今後どのように東大専科のメンバーと絡んでいくのか。今回、原健太役の細田佳央太にインタビューを行い、念願だったという日曜劇場への出演や、『ドラゴン桜』の撮影現場で受ける刺激について語ってもらった。
オーディションでイメージしたのは神木隆之介?
ーー『ドラゴン桜』で演じる原健太について教えてください。
細田佳央太(以下、細田):健太は虫に接する優しさがすごく滲み出ているなぁと台本を読んでいても感じるくらい、昆虫が大好きな優しい男の子です。でも、第1話からほとんど人と話している描写がなくて、“ある問題”を抱えている少年でもあります。
ーーキャスト発表時は、シルエットが公開されてすごく話題になっていましたね。
細田:最初のシルエットの時点で予想が飛び交っていて、そのときに僕の名前がなかったんです。そうだよなと思っていたので、解禁されてからの反応を楽しみにしていたら、自分のことのように喜んでくださっているファンの方が多くて、励みになりました。頑張らなきゃいけないなって。
ーー今回、オーディションで勝ち取った役ということですが、決まったときの心境はどうでしたか?
細田:ずっと日曜劇場に出たくて、「いつか!」と思っていました。まさかこんな早く出られるチャンスをいただけるとは思っていなかったので、悔いのないように頑張りたいです。気合は十分入っています!
ーー『町田くんの世界』(2019年)もそうでしたが、オーディションはどんな気持ちで臨まれるんですか?
細田:今回、オーディションでいただいたのが、(鈴鹿)央士くんが演じている藤井遼役の台本だったので、神木(隆之介)さんとか菅田(将暉)さんが言ったらどうなるんだろうと想像して臨みました。このキャラをやるとなったら、それを連想させる人、藤井だったら神木さんや菅田さん、普通の男の子だったら妻夫木(聡)さんとかを想像するんです。それで、その人がどう話すかをイメージするようにしています。
役作りによる増量に問題発生も?
ーー実際に憧れていた『ドラゴン桜』の現場はいかかでしょう?
細田:憧れたまんまですね。『ドラゴン桜』チームの「良い作品を作るぞ!」という熱量がすごいんです。日曜劇場に魅力的な作品が多い理由が改めてわかりました。憧れだからこそ、無責任なことはしたくないなと、その気持ちはより一層現場に入ってから強くなりました。緊張感がすごくある現場ではあるんですが、監督の福澤(克雄)さんが気さくな方なので、現場でカットかかる度に「やってらんない?」って聞かれて「いや、そんなことないですよ!」と僕が答えるっていうやりとりを何回もやっています(笑)。福澤さんのそういう人柄もあって、変に緊張せずにやれています。
ーー福澤監督からはどんな演出を受けましたか?
細田:まず最初の衣装合わせのときに、日曜劇場の特徴や健太について、見た人に希望を届ける役だと教えていただきました。健太を通して何を伝えたいかは自分の中では固まっていたので、監督も同じ気持ちなんだというのが知れて、安心してこのまま進んでいっていいんだなと感じました。
ーー今回は、体重を増量し、髪も切り、役作りでかなり外見を変えられていますね。
細田:増量に関しては、普段は太らないようにしていたのが、「太れる!」と思って最初はすごく嬉しかったんです。でも、いざやってみると、ずっとご飯を食べていないといけないし、ちょっと辛かった部分もありました。ただ、実際に髪も切って体重も増やして制服を着ると、自然と健太でいられて、外見が変わったことによる安心感をすごく実感しています。本当は僕のイメージでは、もっとだらしない身体にする予定だったんですが、ちょうど「チーム・ハンサム!」(アミューズ所属の若手俳優による公演)が被っていて、毎日のレッスンでダンスをするので、なかなかだらしない身体にならなくて。ちょっと上の方ががっちりしちゃったんで、そこはうまいことやっていくしかないなと思っています(笑)。
ーー細田さん自身はどんな高校生活を過ごしていましたか?
細田:仕事をしながらというのは普通じゃないのかもしれないですけど、それ以外は友達とテスト終わりにファミレスに行って喋っている時間が好きだったり、普通の高校生だったと思います。勉強は自分から進んではやりませんでしたが、嫌いな教科がなくて。今まで出会ってきた先生方にすごく恵まれたんだなと感じます。