細田佳央太、念願だった日曜劇場出演 坊主・増量で挑んだ『ドラゴン桜』で受ける刺激
同世代の共演者たちに「負けたくない」
ーー『ドラゴン桜』の前作と今作で、どんな違いを感じますか?
細田:前作を初めて観たのが、小・中学生くらいで、再放送をしているときだったんです。前作のときは当時流行っていた生徒のかたちとして、ヤンキーというか、チャラい男女が多かったんですけど、今作はそんなことなくて。時代に合わせて生徒の個性とかも進化しているので、時代の流れで変わるのがすごくおもしろいなと思います。それと健太は虫が大好きなので、勉強法の一環として彼の好きな虫のシールを貼ったりして勉強させていくのがいいんじゃないかと、スタッフさんと話したりしていて。身体を動かしながら覚えるとか、その人の特性や好み、得意分野に合わせた勉強法になっているのはおもしろいなと思います。
ーー今回の共演者には同世代が多いですね。
細田:初めて現場に入ったとき、志田(彩良)さんと(加藤)清史郎くんと一緒だったんですけど、清史郎くんが年齢とか関係なく、どんどん話してくれて。控え室で空気を作ってくれるのはありがたいですし、すごいなって思いました。
ーー主演の阿部(寛)さんの存在はどうですか?
細田:はじめに驚いたのが、本読みのときは台本通りに読むことが多いと思っていたんですけど、阿部さんは台詞の言い回しや順番とか言い方を変えられることが多くて。やっぱり自分が台詞に縛られてしまうと役も固く見えてしまうので、その役でその言葉を発するために、自分にスッと入ってくるように言っていらっしゃるのが勉強になりました。
ーー先輩も同世代も、そして日曜劇場というスタッフ陣からも、吸収しがいのある現場が想像できました。
細田:本当に吸収だらけの環境だなと思っています。先輩方もそうですし、いわゆる同世代の方々との共演の場でもあるので、ライバル心みたいなものもありますから、そういうところで負けたくない思いもありますね。
20代に向けて、「無責任な大人にはなりたくない」
ーー俳優をやっていて一番楽しいと思うことは何ですか?
細田:作品を観てこういうふうに思ったとコメントをいただくことが一番嬉しいです。作品を受け取る側に答えはなく、どう感じるかは人それぞれだから、「おもしろかった」だけでもいいんですけど、やっぱり自分とリンクさせてみたり、作品を観てそこまで考えてくださる方のコメントを読むと、俳優をやっていてよかったなとすごく思います。
ーー今回の日曜劇場でも毎週いろんな声が届いていそうですね。
細田:そうですね。観終わった感想も楽しみなんですけど、それぞれメイン回になるところはあるので、視聴者の方にこのキャラはこういう伝わり方になっているんだなというのが、リアルタイムで知れるのはすごく楽しいです。
ーー『ドラゴン桜』を通して、どんな俳優になっていきたいですか?
細田:今、自分の課題としてあるのが臨機応変さ。そこがまだまだで、特にドラマのような早い展開で進んでいく撮り方や作品だと、なおさらそれを感じるんです。『ドラゴン桜』で揉まれて、自分の課題を完全クリアできるかは分からないですけど、ヒントは得たいなと思っています。
ーー『ドラゴン桜』は東大受験を通して人間力も問うような物語でもあると思います。人としてどんな大人になっていきたいですか?
細田:無責任な大人にはなりたくないです。自分の役を通してもそうですし、「言われたからやりました」ではなくて、自分の考えを持って納得してやりたい。間違っていることは素直に間違っていると認めたいですし、指摘されたことに対して、「いや、言われただけなんで」みたいなことはしたくないなと。どの作品にも役として出させてもらう以上、その役の責任を持ってやるという気持ちは、20代になっても忘れずにいたいです。
※高橋海人の「高」は「ハシゴダカ」が正式表記。
※鶴ヶ崎好昭の「崎」は「たつさき」が正式表記。
■放送情報
日曜劇場『ドラゴン桜』
TBS系にて、毎週日曜21:00~放送中
出演:阿部寛、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、西山潤、西垣匠、吉田美月喜、内村遥、山田キヌヲ、ケン(水玉れっぷう隊)、鶴ヶ崎好昭、駿河太郎、馬渕英里何、大幡しえり、深田竜生(少年忍者/ジャニーズJr.)、林遣都、佐野勇斗、早霧せいな、山崎銀之丞、木場勝己、江口のりこ、及川光博ほか
原作:三田紀房『ドラゴン桜2』(コルク)
プロデュース:飯田和孝、黎景怡
脚本:オークラ、李正美、小山正太
演出:福澤克雄ほか
製作著作:TBS
(c)TBS
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