篠原涼子×西島秀俊×堤幸彦監督『人魚の眠る家』映画化 篠原「映画の中で答えを見つけたい」

篠原涼子×西島秀俊『人魚の眠る家』映画化

 東野圭吾の小説『人魚の眠る家』が、篠原涼子と西島秀俊の共演で映画化されることが決定した。

東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎刊)

 原作は、東野圭吾作家デビュー30周年を記念して書かれた作品で、発売から1か月で瞬く間に27万部を超えるベストセラーとなったミステリー。

 すでに別居状態で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた、2人の子供を持つ播磨薫子と会社を経営する夫・和昌。ある日、2人の元に、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明になったと悲報が届く。医師から“脳死”を宣告され、脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、心臓死をただ待つのか、究極の選択を迫られた2人は、話し合いの末に臓器提供を決断する。ところが別れの瞬間、娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、一転して臓器提供を拒否。和昌は、自らが経営する会社の最先端技術を使い、前例のない延命治療を決意する。しかし、その決断は、やがて薫子の狂気を呼び覚ましていく。そんな妻の姿を目の当たりにした和昌は、自分の選択が正しかったのか、本当に娘は生きているのか、深く苦悩していく。過酷な運命を背負うことになった2人の先に待ち受けていた衝撃の結末とは――。

 過酷な運命に翻弄されながら、狂気ともいえる行動でわが子を守り抜こうとする播磨薫子役で篠原が主演を務め、子を思う親として、妻の常軌を逸した姿に深く苦悩していく和昌を西島が演じる。メガホンを取るのは、『トリック』シリーズや『SPEC』シリーズ、『明日の記憶』や『天空の蜂などの作品でも知られる堤幸彦監督。

 撮影は都内近郊で行われる予定で、2018年1月にクランクイン、2月クランクアップの予定。2018年11月に全国公開となる。

キャスト・監督 コメント一覧

篠原涼子(播磨薫子役)

初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか?
薫子の様に強くなれるだろうか? なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました。
そんな作品に堤監督、旦那さん役の西島秀俊さんを始めとするスタッフ、キャストの方々と共に向き合えるのは運命かもしれません。映画の中で答えを見つけたいと思います。

西島秀俊(播磨和昌役)

愛する子供の命の選択を迫られるという東野圭吾さんの意欲的な作品に、
主演の篠原涼子さんと、夫役として本作でご一緒できることが今から楽しみです。
初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います。

監督:堤幸彦

原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています。
考えれば考えるほど“他人事”ではない。心して取りかかります。

■公開情報
『人魚の眠る家』
2018年11月全国公開
監督:堤幸彦
脚本:篠崎絵里子
原作:東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎刊)
出演:篠原涼子、西島秀俊
配給:松竹

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