山本千尋、『アンダーニンジャ』で実現した山﨑賢人との立ち回り 「ひとつの目標だった」

山本千尋、念願だった山﨑賢人との立ち回り

 花沢健吾による人気漫画を福田雄一監督×山﨑賢人主演のタッグで実写映画化した『アンダーニンジャ』。本作の鍵を握るあざと女子・山田美月を演じているのは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や映画『キングダム2 遥かなる大地へ』への出演で知られる山本千尋だ。ずっと憧れだったという福田組に懸ける想いや主演の山﨑との関係性、そして高校時代のエピソードなどを語ってもらった。

福田組には「ハッピーな雰囲気が漂っている」

ーー公開を迎えた心境はいかがですか?

山本千尋(以下、山本):ずっと福田組に参加させていただきたいと思っていたので、すごく思い入れのある作品になりました。自分の得意分野であるアクションをやらせていただけたのもすごくありがたいなぁと。面白い作品なので、たくさんの人に届いてほしいなと思っています。

ーー福田組へは参加は本作が初となりました。

山本:初日の最初のシーンで、福田監督に「千尋ちゃん、全力ダッシュで向こうに行ってみて!」と言われて(笑)。「アクションシーンからじゃないんだ……!」と驚きました。「久しく全力ダッシュなんてしていないだろうから、とりあえずアキレス腱を伸ばしておいてね」という「福田監督の優しさなのかな?」と思っています。そのおかげで、心も身体も温まってリラックスした状態で初日を迎えることができました。

ーーたしかに、作中では美月が全力ダッシュするシーンがありましたね。

山本:はい。あのシーンの撮影時は、監督が誰よりも笑っていました(笑)。監督は本番中も大爆笑しているんです。なので、「笑い声が聞こえたら正解なんだ」と思いながら撮影に臨んでいました。監督がよく笑う方だからこそ、福田組にはいつもハッピーな雰囲気が漂っているんだと思います。

ーー作品と同じく、現場も笑いが絶えないんですね。

山本:そうですね。スタッフさんも含めて、楽しむことを優先しているというか。その自由さが作品にも影響しているんじゃないかなと思います。

ーー福田組は“アドリブが多い”と言われていますが、実際はどうでしたか?

山本:わたしのアドリブではないんですけど、美月が鼻をほじるシーンで、坂口(涼太郎)くんが「指が第一関節まで入ってる!」とアドリブを入れてくれたときは、なんか勝ち取った気分になりましたね。「よしっ!」と思いました(笑)。

念願だった事務所の先輩・山﨑賢人との立ち回り

ーー山本さんが演じた山田美月は物語の鍵を握るキャラクターでした。重要な役を担うことへのプレッシャーはありましたか?

山本:年々、プレッシャーを楽しみに変えられるようになってきたんですよね。あと、まわりに福田組への参加経験がある方がたくさんいるので、撮影が始まる前に、「福田監督の作品はとにかく自由に楽しんだらいいんだよ!」とアドバイスをいただいていたこともあって。おかげで気持ちがラクになったというのもあります。

ーー山﨑さんとの共演はいかがでしたか?

山本:賢人さんとは、アクション作品で何回か共演させていただいていたんですけど、ガッツリ絡むシーンはなかったんですよね。「いつか賢人さんと一緒に立ち回りをする!」というのがひとつの目標だったので、今回それが達成できて嬉しかったです。

ーーおふたりのアクションシーン、すごく印象に残っています。

山本:ありがとうございます。賢人さんは、事務所の先輩ということもあり、何度もご一緒したかのような安心感がありました。最初のアクションシーンから一発OKが出たのも嬉しかったですね。

ーー山﨑さんとはどれくらいのお付き合いなんですか?

山本:わたしが19歳のときからだから……10年くらいですかね? 一番最初にお仕事でご一緒したのは、『キングダム』の10周年を記念したPVを上海で撮影したときです。当時の賢人さんは、朝ドラの撮影中で超多忙だった記憶があります。その後、同じ事務所の同じ部署に所属することになりました。コロナ前とかは、プライベートのアクションレッスンとかでお会いする機会もあったりして。すごく気さくな先輩なので、今回の撮影もリラックスして臨むことができました。賢人さんは、唯一無二の方と言いますか、次元が違うスターなのに、近所にいるお兄ちゃんみたいな感覚で接してくれるところが、魅力だなと思います。どれだけ時間が経っても変わらないのがすごいですよね。まわりの方から愛されている理由は、こういうところにあるんだろうなと思います。

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