【漫画】編集者から「主人公を女の子にしたら?」と提案されたら? 漫画家志望者に訪れる不思議で素敵な物語『サムライと漫画家志望』

女性を描くことに苦手意識を持つ漫画家志望は、自分がなぜ漫画を描き始めたかを思い出していた。一晩明け、目を覚ました彼が目にしたのはまさかの……。
漫画家を目指す青年が自分自身と向き合う漫画『サムライと漫画家志望』が、Xにアップされた。本作の作者は、SNSで数々の短編作品を発表しているどんどこすすむ(@dondoko_susumu)氏だ。
今回はどんどこすすむ氏に、本作を制作したきっかけやキャラクター創作について、話を聞く。(青木圭介)
続きを読むには画像をクリック

ーー本作を制作したきっかけを教えてください。
どんどこすすむ:私は3年くらい前に会社を辞めて漫画家を目指し始めたんですけど、当時はしっかりした漫画の描き方すらわからなくて。なので漫画の描き方を学べる、スクールに通い始めたんです。そのスクールで出たのが、「自分の体験をもとにした作品を描く」という課題でした。
そこで、前にコミティアに同人誌を出したときの出来事を、思い出したんです。本作ではおばあさんになっていますけど、実際は年配のおじさんでした。そのおじさんが、まったく売れていなかった私の作品を買ってくれて。しかも、少し時間が経った頃にわざわざブースに戻ってきてくれて、「面白かったよ」と声をかけてくれたんです。すごく勇気をもらったことを覚えていたので、その経験から本作を創作しました。
ーー女性を描くのが苦手というのもご自身の経験から?
どんどこすすむ:そうですね、そこも自分自身の話をもとにしています。私自身、女性を描くことにコンプレックスや苦手意識がありまして。「描いた作品の主人公を女性にしてみては」というアドバイスも、コミティアの出張編集部で持ち込みをした際に、実際に言われたことです。その辺りも含めて、結構自分自身の体験を盛り込んでいます。
ーーデフォルメされた侍のキャラクターは、どのような経緯で誕生しましたか?
どんどこすすむ:自分が漫画を描こうと思った頃の、「童心」のようなモノを具現化したかったんです。最初はもっとおじさんっぽい、幽霊のようなキャラクターで考えていました。でも少しかわいらしさが欲しくて、最終的に決めたのが「侍」でした。
ーー漫画家を主人公にした漫画を描くうえで、意識したことはありますか?
どんどこすすむ:やりたいことではあるんですけど、実際に漫画を描いてみると、やっぱり楽しいことばかりではない。というか正直、大変さが99%くらいで、楽しいのは残りのほんのわずかという感じです。なので漫画を描くうえでの、辛い部分もしっかりと描写するように意識しました。コミティアで全然売れないシーンとかは、まさにそうですね。
ーー本作のなかで、どんどこすすむ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
どんどこすすむ:侍と主人公のやりとりが、結構気に入っています。コミティアが始まったくらいの、侍があーだこーだ言って主人公が鬱陶しそうにしているシーンとか、かわいい感じのコメディがお気に入りですね。ラストシーンの2人のやりとりとかも、今後も関係が続いていく感じで好きです。
ーーどんどこすすむ氏が漫画家を目指し始めたきっかけは?
どんどこすすむ:中高生の頃から、漫画家になりたいという夢はありました。しかし進学、就職、結婚と人生が進むにつれて、人生が現実に適合していき、その夢は夢のままになっていたんです。しかし、40歳くらいで人生について振り返って不安を感じる、いわゆる「ミッドライフ・クライシス」がやってきました。そこで今後の人生を考えて、一念発起し会社を辞めて漫画家を目指し始めました。「ミッドライフ・クライシス」で厳しい方向に進んでしまった形ですね(笑)。
ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。
どんどこすすむ:現在はありがたいことに出版社で担当編集さんにお世話になっていて、掲載を目指して読切作品を制作しています。当面は、商業作品として読切を発表するのが目標ですね。その後は連載も目指して、プロの漫画家として生活できるようになっていきたいです!



















