【漫画】起きたら部屋に水玉模様の虫が…… 夏と生き物の儚さ描く『まい子ちゃんの自由研究』

まい子ちゃんが夏休みに出会ったのは水玉模様の不思議なカブトムシ。仲の良い先生の勧めから、彼女は自由研究として不思議なカブトムシの観察日記をつけることになりーー。SNS上で公開されている漫画『まい子ちゃんの自由研究』は夏や生き物の儚さを描いた作品だ。
作者の須田蛹さん(@Sa__SNG)によると、本作は須田さんの見たとある夢が創作のきっかけになっているという。本作の細部や印象に残っているシーンなど、話を聞いた。(あんどうまこと)
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ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
須田蛹(以下、須田):漫画にしたいネタはスマホのメモ機能に残すタイプなのですが、その中に「夢の中に水色で黒縁の水玉模様のカブトムシが出てきた」というメモがありました。これは自分の見た夢にまつわるメモなのですが「この虫に出会った中学生はどうなるんだろう?」と思い、本作のストーリーを考えていきました。
以前、図鑑などでルリボシカミキリを見て「こんな綺麗なターコイズに近い青色のカミキリムシがいるんだ」と思いました。漫画の題材にしようと思ってルリボシカミキリを調べ直したところ、ルリボシカミキリは死んでしまうと褐色になってしまうことを知って。そんな生態とカブトムシの色がリンクしたことも創作の背景にあります。
ーールリボシカミキリとともに蛍の描写、先生のキャラクターも印象的でした。
須田:蛍は絵として映えると思い、作中で描こうと考えました。またクライマックスの「暗闇の中で先生と喋るシーン」を描きたかったこともあり、先生の研究対象として蛍を選びました。
本作に登場する先生のモデルは高校時代の美術部の先生であり、放課後に隣のスーパーへ
タバコを吸いにいくような人でした。そんな先生のことを思い出しながら描きましたが、読者の方から「先生が良いキャラをしている」「生徒の考えを否定しないところが良い」と言っていただけたのが嬉しかったですね。
ーー印象に残っているシーンを教えてください。
須田:カブトムシが死んでしまったと気づくシーンですね。登場人物のはっきりした喜怒哀楽を描くことも好きですが、ハッとした時の表情や言葉にできない曖昧な表情を描くのが好きなんです。
言葉にできない瞬間を表現できることは漫画の魅力ですし、その受け取り方は読者に委ねることができると思います。そんな思いもあいまって、表情にこだわったこのシーンは自分でもすごく気に入っています。
ーー本作のラストシーン、まい子ちゃんが書いた日記にはどんな内容が記されているのでしょうか。
須田:彼女はすごく真面目で、実直な子だと思います。だからおそらく、死んでしまった虫の姿をそのまま「このような姿でした」と描いたんじゃないかなと思います。
ーー漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
須田:高校生までは好きなキャラクターを題材にした二次創作の作品を描いていました。そのあと美術大学に入学して、友人の原作で漫画の作画をしたことがあり「自分の思っていること、絵で表現したら面白そうなことを形にしたい」と思うようになりました。
そのあとオリジナルの漫画を描くようになり、SNSやコミティア(一次創作物の同人誌即売会)で作品を発表するようになりました。とくにコミティアは「自分で描いたものを本にしたい」という思いから参加しました。
ーーコミティアをはじめとする即売会の魅力は?
須田:即売会は作り手の顔や人となりを目にできるため、作者と作品がリンクしている様子が見えて面白いです。また商業誌よりも自由度の高い作品が多くて、読者としてはもちろん、自分の作品を発表しても大丈夫という安心感があることも魅力ですね。
ーー今後の目標や活動について教えてください。
須田:今はまだ駆け出しの気持ちなので、色々な人に作品を読んでもらって、意見をもらいながらレベルを上げていきたいです。ストーリーの作り方を勉強して、最終的には商業媒体で連載できたらいいなと思っています。焦らずに自分の足元を見つめながら、創作活動をじっくりと進めていきたいです。




















