『ヒエログリフを解け』のエドワード・ドルニック最新作! 恐竜研究の黎明期を描く『恐竜発見』刊行

エドワード・ドルニックによるノンフィクション『恐竜発見 巨大な骨の化石の謎に挑んだ人々の物語』(杉田七重訳/東京創元社)が7月30日に刊行された。
【写真】『恐竜発見 巨大な骨の化石の謎に挑んだ人々の物語』書影
著者のエドワード・ドルニックは、ロゼッタストーン解読に挑んだ言語学者たちを描いた『ヒエログリフを解け』や、絵画盗難事件を扱いアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した『ムンクを追え!』などで知られるノンフィクション作家である。最新作となる本書で題材に選んだのは、絶滅した巨大爬虫類「恐竜」だ。
子供たちに絶大な人気を誇り、日本各地で展覧会やイベントが催されるほどポピュラーな存在となっている恐竜だが、本書が舞台とする19世紀イギリスのヴィクトリア朝時代には、その存在すら知られていなかった。キリスト教の価値観で育った当時の人々にとっては、生物が「絶滅する」という概念そのものが未知のものだった。
本書は、恐竜研究の黎明期に功績を残した個性的な人物たち――貧しい女性化石ハンター、風変わりな地質学者、最も尊敬されつつも軽蔑された科学者などの生涯をたどる一冊。産業革命に伴う道路建設や鉱山開発をきっかけにヨーロッパ各地で出土した謎めいた巨大な骨が、いかにして太古に生きた絶滅爬虫類の化石だと証明され、「恐竜」という存在が「発見」されていったのかを、丹念に描き出す。
断片的な骨の化石というわずかな手掛かりをもとに、当時の人々はどのようにして未知の“恐竜”を発見し、数億年前の世界を想像し、世界は6,000年前に神が人間のために創造したという当時の常識と恐竜の存在との折り合いをつけていったのか。『ヒエログリフを解け』にも通じる、事実を精緻に調べあげた良質のノンフィクションならではの知的興奮とともに、個性的な登場人物たちの言動を物語のように楽しめる一冊となっている。
■書誌情報
『恐竜発見 巨大な骨の化石の謎に挑んだ人々の物語』
著者:エドワード・ドルニック
訳者:杉田七重
判型:四六判上製
ページ数:386ページ
発売日:7月30日
出版社:東京創元社
ISBN:978-4-488-00401-9
























