「アドバイスしない」編集術 佐渡島庸平『編集者のフィードバック』5月1日刊行

『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などの編集を手がけた佐渡島庸平による新刊『想像の上をいくアウトプットを引き出す 編集者のフィードバック』が、5月1日にクロスメディア・パブリッシングから刊行された。
【写真】「なんとなく違う」を「想像の上をいくアウトプット」に
本書は、コルクを創業した編集者・佐渡島庸平が20年以上の現場経験から導き出した「フィードバックの技術」を体系化した一冊。
佐渡島は新人時代「鋭い指摘こそが優秀な編集者の証」だと信じ、的確なアドバイスを武器に仕事をしていたという。しかし、アドバイスをすればするほど作家は「答え」を求めるようになり、創作の主体性が編集者側に移ってしまうことに気づく。そこで辿り着いたのが「アドバイスではなく、感想を伝える」というフィードバックの転換だった。
本書では、感想の「4つの型」として、作品の構造を自分の言葉で整理し作家に伝え返す「『要約』する」、最初の読者としての直感的な反応を言語化する「『印象』を伝える」、作家の根源的な動機や細部のこだわりを仮説として問いかける「『意図』を読み取る」、作品を社会のどこに届けるかを考える「『マーケット』に位置づける」の4つを提示。創作の現場だけでなく、ビジネスの1on1やプロジェクトのフィードバック、教育現場など、あらゆる場面で応用可能なフレームワークとして紹介される。
また本書では、AI時代における編集者の役割についても言及。佐渡島は「AIは作家の意図を正確に『見抜く』ことはできても、その意図に触れて心が『震える』ことはできない」と語り、表現の根源にある「心の震え」や「深み」は他者との関わりの中でしか磨かれないという信念を示している。
著者の佐渡島庸平は1979年生まれ。2002年に講談社に入社し、モーニング編集部にて『ドラゴン桜』(三田紀房)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『空白を満たしなさい』(平野啓一郎)などの編集を担当。2012年にクリエイターのエージェント会社コルクを創業した。著書に『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.-現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ-』(幻冬舎)、『観察力を高める 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』(SBクリエイティブ)などがある。
■書誌情報
『想像の上をいくアウトプットを引き出す 編集者のフィードバック』
著者:佐渡島庸平
価格:2,090円(税込)
発売日:2026年5月1日
出版社:クロスメディア・パブリッシング
























