【文芸書ランキング】本屋大賞決定! 朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』と若林正恭『青天』が快進撃

本屋大賞と『青天』に見る文芸の熱量

 4月9日(木)、2026年度本屋大賞の結果発表が行われ、朝井リョウの『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP・日本経済新聞出)が大賞を受賞した。本屋大賞ノミネート作品についてはオリコンランキングを毎週追っかける当コーナーでも何度か言及しており、売れ行きのデータから見ても同賞への注目度が極めて高いことは分かる。本稿執筆時点で発表されている2026年3月第5週のオリコン文芸書ランキングは3月30日~4月5日の売り上げを対象としているため、4月9日の大賞発表以後の動向は4月20日付けの2026年4月第1週に反映される。

 今年はこれまでの本屋大賞の歴史をまとめた『本屋大賞 公式ファンブック』(日本能率協会マネジメントセンター)が刊行されており、同賞が出版業界の流れに与えたインパクトについて改めて考える機会を得られた。受賞作である『イン・ザ・メガチャーチ』について、そして本屋大賞全般については4月第1週のランキング結果を参照しながら分析したい。

 さて、2026年3月第5週のランキング(※1)では若林正恭『青天』(文藝春秋)が第2位にランクインしている。『青天』はランキング初登場から4月2日発表分まで6週連続で1位を獲得していた。これは昨年、阿部暁子の『カフネ』(講談社)が7週連続1位を獲得して以来、10か月ぶりで2026年は初だという(※2)。

 『青天』については以前このコーナーでも又吉直樹の新作『生きとるわ』(文藝春秋)などにも言及しながら紹介した(※3)。『青天』は高校の弱小アメフト部に所属する主人公の姿を描いた青春小説である。若林自身も高校時代はアメフト部に所属していたが、そうした自身の経験も踏まえつつ苦みと熱気に満ちた青春物語を描いている点が支持を得ているのかもしれない。『青天』については各媒体の書評や書店店頭での熱いプッシュが続いている模様なので、今後の動向も見逃せない。

※1 https://www.oricon.co.jp/rank/oba/w/2026-04-13/
※2 https://www.oricon.co.jp/news/2446340/
※3 https://realsound.jp/book/2026/03/post-2325245.html

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