村田沙耶香『消滅世界』英訳版がローカス賞翻訳部門のファイナリストに 日本人初受賞の可能性も

『消滅世界』がローカス賞翻訳部門に選出

 村田沙耶香による『消滅世界』(河出書房新社)の英訳版『Vanishing World』がローカス賞翻訳部門のファイナリストに選出された。授賞式はアメリカ・カリフォルニア州で5月30日(土)に開催。

 ローカス賞は1971年創設、アメリカの老舗SF専門誌「Locus」の読者投票によるSF・ファンタジーの文学賞。英語圏で出版された作品を対象に、2026年現在、翻訳部門を含む17部門で選考が行われている。村田沙耶香の『消滅世界』が選出された翻訳部門は、2026年に新設された部門。受賞の暁には第一回翻訳部門受賞者となり、ローカス賞全部門において、単著での受賞は日本人初の快挙となる。

 本作は、2015年「文藝」秋季号で全文発表、同年12月に単行本化、2018年7月に文庫化された。作品の舞台は、人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……。

著者プロフィール
村田沙耶香(Sayaka Murata)
2003年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。2009年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞、2016年『コンビニ人間』で第155回芥川賞を受賞。代表作となる『コンビニ人間』は2016年の刊行以来44の国と地域で翻訳され、全世界累計250万部を突破。2025年に刊行された最新長編『世界99』は第78回野間文芸賞を受賞。同年4月に『消滅世界』英語版となる“Vanishing World”(竹森ジニー訳)がイギリス・アメリカで刊行され、話題となる。

■書誌情報
『消滅世界』
著者:村田沙耶香
価格:693円(税込)
発売日:2018年7月6日
出版社:河出書房新社
レーベル:河出文庫

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