手塚治虫、初公開資料多数収録 『アニメーションアート・アーカイブス』5月刊行へ

『手塚治虫アニメーションアート』

 『手塚治虫アニメーションアート・アーカイブス』(玄光社)の事前注文が2026年2月9日より開始された。

 少年時代にディズニー作品と出会って以来、手塚はアニメ制作に強い関心を持っていたが、1960年初頭にその夢が実現。東映動画(現東映アニメーション)の依頼で、自身の連載漫画「ぼくのそんごくう」を原案とした劇場用長編アニメーション「西遊記」(1960年)の原案と構成を担当。続いて「アラビアンナイト・シンドバッドの冒険」(1962年)の脚本を北杜夫とともに担当、「わんわん忠臣蔵」(1962年)の原案と構成を手掛けた。

 本書に掲載する資料のほとんどは手塚自身によって描かれたもの。その多くは書籍初掲載となる。ラフスケッチから設定画、イメージボード、レイアウト、絵コンテ、原画まで、手塚によるさまざまな資料が残されていた。絵の資料だけでなく、企画書やシノプシス、脚本などの文字資料も存在する。

 これまでに刊行された手塚治虫のアニメ資料本は文字情報が主体で、図版もモノクロが多くなっていたが、本書はカラーでの掲載が原則。作品の世界観を共有するためにカラーで描かれるイメージボードを除き、アニメ関連資料の多くはモノクロの線画だが、一部に彩色が施されたり、赤や青で指示が書き込まれたものが多く存在する。またカラーで掲載することで、経年変化による変色や修正跡も原画の風合いとして味わうことができる。

 本書は1・2巻の分冊セットで、制作年代とカテゴリで分類して作品ごとに関連する資料を収録。2冊を収める専用ケースと1巻のカバーには、手塚代表作である「鉄腕アトム」のビジュアルを使用。2巻のカバーには手塚の遺作となった「青いブリンク」のカラー原画を使用している。

 事前予約は手塚の命日にあたる2月9日に受付開始。書店やネット書店で販売する通常版(定価16,000円+税)のほかに、玄光社の直販サイト「GENKOSHA STORE」と書泉が運営する「SHOSEN ONLINE」、書泉グランデ・書泉ブックタワー店頭で、特典付の特別版(20,000円+税)が限定販売される。特典には手塚のミニ色紙とアニメ資料のポストカード6種(1枚はシークレット)を用意。ミニ色紙は「GENKOSHA STORE」と「SHOSEN ONLINE」で絵柄が異なる。

■書誌情報
『手塚治虫アニメーションアート・アーカイブス』
著者:手塚治虫
企画・編集:濱田髙志
発売元:株式会社玄光社
協力:手塚プロダクション
仕様:B5判(257×182mm)/ケース入1・2巻セット(並製・カバー付・分売不可)
定価:通常版16,000円+税/特典付限定特別版20,000円+税
発売時期:2026年5月下旬
出版社:玄光社

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