なぜ今タイ漫画がアツいのか? 「タイに来たら、いいと思う。」のNipponBoyzが応援イベントで魅力を語る

なぜ今タイ漫画がアツいのか?

 「サワディーカー」の挨拶で幕を開けたのは、小林眞理子による漫画『ソイ・ストーリー まんが家はタイの小路をゆく』と、「タイに来たら、いいと思う。」のNipponBoyzを原案にかたりなが描く漫画『異世タイ転生』(原作:TEEM BOOK/foriio)の応援記念イベントだ。

 1月29日(木)に開催された本イベントは、『ソイ・ストーリー 2』に登場するキャラクターのモデルでもある、タイ王国大使館商務公使のチャンタパット・パンジャマーノン氏の挨拶とともにスタート。著者の小林眞理子と、『異世タイ転生』原案となりに作中にも登場したNipponBoyzのRyota(リョータ)、Luke(ルーク)、Hideki(ヒデキ)が登壇した。

 小林は、タイをテーマに漫画を描くようになったきっかけについて「タイ旅行に行くと面白いことや変なことがいっぱいあるので、どんな場所なのかをいかに伝えるかを考えたところ漫画だった」と語る。もともとはイラストレーターとして活動していた小林だが、連載を始めてからの変化については、「今までは正体不明の旅人だったのですが……。『漫画描いてます』『タイのこと知りたいです』と言えばタイの人はみんな優しいので、色々案内してくれたり、教えてくれたりスムーズにことが進むんです。タイに行くのがより楽しくなりましたね」と振り返った。

漫画家・小林眞理子

 一方、『異世タイ転生』のモデルとなったNipponBoyzは、漫画化のオファーを受けたときの心境について、「正気か……と思いましたね。(笑)」とRyotaが率直にコメント。「でもいざ絵にしていただいたら、すごく嬉しくて。これは面白い漫画になるのではと嬉しい気持ちです」(Ryota)、「びっくりした!」(Luke)「まさか自分たちが漫画になるなんて思っていなかったので、嬉しい限りです」(Hideki)と、それぞれ素直な喜びを語った。

 お互いの作品を読んだ感想を聞かれると、小林は「厄介なことを始めてくれたぜ……という感じで。(笑)苦労して苦労して(タイの)漫画を描いているから、ライバル増えてくれるな…と思っていたんですが。実際読んだら一緒にタイを盛り上げようぜ! という気持ちになりました。(笑)」と回答。対するNipponBoyzは「本当に面白い漫画だなと思いました」(Ryota)と真面目に感想を述べる一方で、突然Lukeから「本当に綺麗な人ですね」と褒められ小林も赤面。会場も和やかなムードに包まれた。

HidekiがLukeの通訳の役割も?

 「タイの街並みのディテールを1人で描かれていると聞いてすごいなぁと思いました」(Ryota)とのコメントに小林は、「タイの魅力ってああいう街のごちゃごちゃしたところだと思っているので、全部フリーハンドで描いているんです。タイの街は“歪んでいる”のが魅力だから」と、制作秘話を明かす場面も。

 タイでの生活で好きなところを問われると、小林は「人のことをあれこれ言わないところ」と即答。「日本だと警察の人が制服のままコンビニで買い物してるだけで、“サボってる!”とかいちいちニュースになったりするけど、タイでは絶対そんなことはない。トムボーイ(主に男性的な嗜好を持つ少女や若い女性を指す)の人とかもいっぱいいて、社会に溶け込んでて楽しくみんなでやっている空気が好き」と語る。さらに、「今の『ソイ・ストーリー』の中に“レン”っていう坊主頭で頼りになるキャラクターがいるんですが、”レン”って女性なんですよね。性のことについて描いています! と宣言しなくても、タイが舞台だと自然に描ける、というのもタイのいい所だなと思います」と、社会的な側面からもタイの魅力を語った。

 反対に、困る文化として挙げたのは「またかよ! と思うのは、レストランとかに行って『これください』というと『マイミー(ない)』と返ってくるところ。』」というエピソード。これにはNipponBoyzはじめ、タイに詳しい観客たちからも共感の声が漏れていた。

 NipponBoyzが感じる日本との大きな違いは、「タイ人は幽霊が本当にいると信じていること」と答えた。アメリカ出身のLukeは「来る前は信じてなかったけど、タイで心霊体験をして信じるようになった」と語り、「靴紐を結ぼうと足元を見たら、女の子の片足が見えた」というエピソードを披露。その他、家に入る際には中にある小さな祠に挨拶しなければならない文化など、幽霊話が盛り上がると、小林も「タイの人は幽霊の話が大好きなのも特徴!」と相乗り。

 イベント終盤には、NipponBoyzがお家芸とも言えるヤードム(スティック状のメンソールアロマ)を小林も巻き込んで鼻に突っ込んだり、決め台詞「タイに来たらいいと思う。」を全方向に披露した。観客との質疑応答など、至近距離で互いのファンと交流しつつ、最後はNipponBoyzがオリジナル楽曲をライブ披露し、会場を大いに沸かせながら幕を閉じた。

ヤードムを鼻に挿し記念撮影


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