在宅緩和ケア医・萬田緑平の新刊『自宅で迎える本当に幸せな最期のとき』

萬田緑平による『自宅で迎える本当に幸せな最期のとき』(河出書房新社)が1月27日(火)に発売された。
【画像】自宅で最期を過ごした8人の患者と家族のノンフィクション
在宅緩和ケア医・萬田緑平の自宅で人生の最期を過ごす患者8人とその家族がたどった命の記録『自宅で迎える本当に幸せな最期のとき』。
賃貸アパートでの一人暮らし生活を貫いて逝った60代男性、最後までベッド上での排泄を固辞した90代女性、念願だった自宅庭でのバーベキュー大会を楽しんだ8日後、母親に看取られた21歳元ヤン青年、仕事と趣味のサーフィンを続け、緩和ケア病棟に入院した翌朝亡くなった独身30代女性……。この本には、病院での治療をやめ、在宅緩和ケアを選択した様々な患者たちが登場する。
「ハッピーエンド」を迎えるための家族や知人たちとの対話を記録した感動のノンフィクション。誰しもが自分の最期の在り方を考えさせられる一冊となっている。
「先生、出会えてよかったです。家族ともずっと一緒にいられるし、友達とも十分会えるし、家に帰れてよかったです。ありがとうございました」
「生きたいか?」
「生きたい」
「自分の人生だ。自分で決めろ。できることはすべて応援してやる。(中略)終わりにしたくなったら言え。手伝うから。もういいのか?」
「まだ。バーベキューは絶対したい」
――〈最後のメール〉より
「今、家族が明子さんにかける言葉は『がんばれ』でも『食べて』でもなくて、『ありがとう』という感謝だと思います。いっぱい泣いていいです。でもその涙はつらい涙じゃなくて、感謝の涙にしてください」
明子さんは「うんうん」とうなずいている。目はつぶったままだが、朗(ほが)らかな笑みを浮かべているように見えた。
――〈「私はあと2、3日!」〉より
本書目次
まえがき
3つの願い 泉勇さん
嫁と姑と娘が迎えたその日 飯塚フジさん
「私はあと2、3日!」 金井明子さん
体は限界を超えていても 滝沢正夫さん
最後のメール 井上雄介さん
眠りについたあとに 中村玲子さん
父に言わせた「愛してる」 丸山節子さん
300歳のマラソンランナー 角田きよ子さん
あとがき
著者紹介
萬田緑平(まんだ・りょくへい)
「緩和ケア 萬田診療所」院長。1964年生まれ。群馬大学医学部卒業。群馬大学医学部附属病院第一外科に所属し、外科医として手術、抗がん剤治療、胃ろう造設などを行うなかで終末ケアに関心を持つ。2008年、「緩和ケア診療所・いっぽ」に移り、緩和ケア医に転身。2017年、がん専門の緩和ケア診療所を開設するために独立。亡くなるまで自宅で暮らしたい人のために外来と訪問診療でサポートしなら、日本全国で年間50回以上の講演活動を行っている。著書に『穏やかな死に医療はいらない』(河出書房新社)、『家で死のう! 緩和ケア医による「死に方」の教科書』(三五館シンシャ)、『棺桶まで歩こう』(幻冬舎新書)などがある。
■書誌情報
『自宅で迎える本当に幸せな最期のとき』
著者:萬田緑平
価格:1,760円(税込)
発売日:2026年1月27日
出版社:河出書房新社























