『ハウルの動く城』原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズの異色作『わたしが幽霊だった時』新装版刊行

ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる『わたしが幽霊だった時』【新装版】(東京創元社)が12月18日(木)に発売された。
『わたしが幽霊だった時』は、夏の林道で事故に遭い自分が“幽霊”になっていることに気づいた少女が、時空を超えたさまざまな出来事を通じて、自分が亡くなった理由や家族の絆を探る…ほろ苦くも温かいファンタジイ。現代英国を代表する著者の異色作が、新たな装いで発売される。著者のダイアナ・ウィン・ジョーンズは現代のイギリスを代表するファンタジイ作家。日本では宮﨑駿監督の映画『ハウルの動く城』の原作者としても広く知られている。2025年9月にはジョーンズ作品の中でも特に評価の高い不朽の名作『九年目の魔法』が新装版で刊行されている。
歩きながら(事故だわ!)ふいにそう思った。事故に遭ったって思うんだけど、頭がぼやけてて何も思い出せない。下を見たら体がない。生垣もドアも通り抜けて家のなかに入った。部屋じゃ、だいっ嫌いな姉さんや妹たちが相変わらずのけんか。誰もあたしのことに気づかない。あたし、幽霊になっちゃったんだ……でも、なぜ?英国ファンタジイを代表する著者のほろ苦くも暖かい物語。
著者プロフィール
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
1934年ロンドン生まれ。オックスフォード大学で学ぶ。3人の子どもを育ててから本格的な執筆活動を開始。現代のイギリスを代表するファンタジイ作家として高い評価を受けている。代表作に、ガーディアン賞を受賞した『魔女と暮らせば』を含む〈大魔法使いクレストマンシー〉シリーズ、スタジオジブリで映画化された『ハウルの動く城』の原作『魔法使いハウルと火の悪魔』、『九年目の魔法』、『わたしが幽霊だった時』、『ダークホルムの闇の君』、『グリフィンの年』などがある。2011年没。
訳者プロフィール
浅羽莢子(アサバサヤコ)
東京大学文学部卒、英米文学翻訳家。主な訳書、キャロル『死者の書』『月の骨』、ジョーンズ『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』、リー『堕ちたる者の書』『幻獣の書』、ピーク『タイタス・グローン』『ゴーメンガースト』など多数。2006年没。
■書誌情報
『わたしが幽霊だった時【新装版】』
著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
翻訳:浅羽莢子
価格:1,210円(税込)
発売日:2025年12月18日
出版社:東京創元社






















