【漫画】球技大会なんていらない? まっすぐ青春ソフトボール読切『ソフトな胡桃さん』

【漫画】球技大会なんていらない?

 取り扱うテーマが自分の好きなことであれば、細かな部分までも気合が入ってしまうというもの。野球歴23年という峰博士さん(@Mineral0120)が9月上旬にXに投稿した『ソフトな胡桃さん』は、そんな野球愛が節々から感じられる読切漫画になっている。

 グローブの縫い目までも丁寧に描かれ、込めた熱量の高さがうかがえる本作。描くうえで意識したことなどについて、峰さんに話を聞いた。(望月悠木)

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『ソフトな胡桃さん』(峰博士)

学生時代の妄想が背景

――なぜ『ソフトな胡桃さん』を制作しようと思ったのですか?

峰:現在は専業漫画家として活動していますが、本作を描いた2021年当時は会社員の兼業時代で、仕事からの帰宅後に「好きなものを描こう」と思って描き始めました。

――球技大会でソフトボールに出場することになった男女の物語でしたね。

峰:私は小学校から野球をしていたのですが、小中高大と女子ソフトボール部はなく、「キャッチボールができる彼女がほしいな」と学生時代に妄想をしていました。その妄想が本作の骨組みになった感じです。

——野球でも良かった印象ですが、ソフトボールを選んだ背景は?

峰:クラスの競技大会で野球をやる漫画も多数存在します。ただ、野球経験者の私としては、「野球はストライクを投げることが難しいし、球技大会でやるのは現実的ではないのでは?」と常々感じていました。そこで、わざとゆっくりな山なりボールを打ち合う“スローピッチ”のソフトボールのほうがリアリティがあると考え、ソフトボールにしました。

——本作のストーリーはどのように組み立てていったのですか?

峰:本作は小太郎目線の物語ですが、基本的には胡桃さんのかっこかわいいところを見せたい作品です。なので、胡桃さんの活躍に焦点が当たるような作り方をしました。

——ホームランを打った時のフォロースルーなど、まさに胡桃のかっこかわいさが描かれていましたが、プレー中の作画で意識したことは?

峰:野球の動きなら自分で再現できるので、実際にポーズをとっています。そのうえで、どこに力が入っているのか考え、そのことを頭に入れて作画をしました。

——また、グローブなどの野球用具もリアルに描かれていましたね。

峰:野球経験者としてここは譲れません!

――今後はどのように漫画制作を進めていきたいですか?

峰:「マンガUP!」(スクウェア・エニックス)で連載中の『唯一無二の精霊鍛冶師が最強の武具を創るまで~ドワーフの鍛冶とエルフの魔法を極めた最強ハーフエルフは、無自覚なまま無双する~』、同じく「マンガUP!」で連載中の『ギルドを追放されたけどもふもふ神獣に授かった神スキル【ランダム錬金】で最強のギルドを作って無双します』を日々制作しているので、良ければ読んでもらえればと思います。よろしくお願いします!

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