【漫画】猫の可愛さは全宇宙共通? ポップな共同生活描く『宇宙人、猫と住む』

【漫画】猫の可愛さは全宇宙共通?

 宇宙人と猫が同居する? そんなほのぼのとした日常を描いた短編『くっついた時だけ聞こえる小さな息づかい』が、Xに投稿されて1.4万のいいねを集めた。

 猫と生きる温かさを伝える本作は単行本『宇宙人、猫と住む』のなかの1エピソードで、愛猫「ねこ太郎」との日々から生まれたという。会社員として働きながら漫画を描き続ける、作者のみ・ちこさん(@michiko_fever)に創作の背景を聞いた。(小池直也)

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『宇宙人、猫と住む』(み・ちこ)

――1.4万のいいねが付いてますが、これについていかがですか。何が刺さったのかも含めて。

み・ちこ:この話は自分でも気に入っている話なので、たくさんの方に読んでもらえて嬉しいです。コメントを見ると、実際に猫を飼っている方からの「共感した」という内容がちらほらあって、「猫とともに生きる温かさ」が伝わったのかなと思っています。

――本作の着想について教えてください。

み・ちこ:まずは猫と一緒に暮らす楽しさを描きたいなと思ったんです。そこで猫を知らない人物を登場させた方が魅力を発見できるんじゃないかなと思って、主人公を地球に住んでいない人にしました。

――ということは、この宇宙人はご自身だったりするのですか。

み・ちこ:そういう部分もあります。ただ人格が一緒というわけではなくて、彼の目を通して語ってもらっているような感覚。私が見つけた猫の魅力を作中で発見してもらおうと思って描いてますね。

――ご自身の愛猫のお名前は?

み・ちこ:「ねこたろう」といいます。うちに来て8年目、推定10歳。

――猫の魅力はどんなところですか?

み・ちこ:一言では言い表せないですが、人間以外の動物と一緒に暮らすこと自体に面白さがあるなと思います。過去にも犬やリスなども飼っていました。

 人間と同じ感じの部分もあれば違う部分もあって、彼らなりのルールを理解すると意思疎通ができるようになっていく。そこが楽しいし、単純に可愛い。普段は言うことを聞いてくれないけど、たまに寄ってくるツンデレな部分もたまりません(笑)。毎日見ていて飽きないですよ。

――猫が夢を見ている描写があるのですが、これについては。

み・ちこ:夢までは覗けないので想像で描きました。でも夢を見ている風なときもあるんですよ。

 作中に登場するホシは、ねこたろうをモデルにしているのですが、主張の強いタイプなんです。だから兄弟が多い幼少期で主張しないといけなかったんじゃないのかなと。

――この回で思い入れのある場面は?

み・ちこ:どれも思い入れがありますが、一番最後のシーンですかね。私はもともと寝つきが悪くて悩んでいたのですが、猫が来てから眠れるようになりました。夜、隣にいてくれると安心感があります。大切に思う気持ちが表現できた場面だと思います。

――宇宙人よりも猫の方が大きくなる描写も素敵でした。

み・ちこ:ありがとうございます。謎な演出ですけどね(笑)。

――作画で意識されたことは?

み・ちこ:狭い世界の出来事を描いている漫画なので、ホシの手ざわり感や毛の感じ、重さが表現できたらと考えています。

 あとはSNSで連載することもあり、色使いについては考慮していますね。ただフルカラーにすると工数がかかってしまうので、温かみがある黄色を選びました。

――単行本も発売から半年が経ちましたが、手応えはいかがでしょう。

み・ちこ:それまではSNSで作品を発表するだけだったので、書店に並ぶとそれまでは届かなかった方から「読みました」とか「知ってます」と言われる機会が増えましたね。

――現在は会社員として働きながら制作されているのですか。

み・ちこ:そうなんですよ。朝5時半に猫が起きるので、そこから始業までを制作時間にしています。職場の方も読んでくださるんですよ。

――最後に今後の展望をお願いします。

み・ちこ:今後も本作を含めて新しい作品を描いていければと思っています。猫以外も好きなので、色々な生き物が登場する作品にも挑戦していけたら。

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