岡本よりたか『日々、発酵くらし』出版記念講演開催へ 発酵保存食の知恵を伝える

2025年7月29日に発売された岡本よりたかによる『日々、発酵くらし』の農業スクール「たねのがっこう」にて出版記念講演が開催される。
無肥料栽培を実践する人気農家が提案する「自給農」の暮らし方と、発酵保存食の知恵をまとめた新刊が、発売直後から大きな反響を呼んでいる。本書では、『買うのではなく、自ら作り、そして分かち合う』という新しい社会の在り方を提案。無肥料・無農薬の「自然農」をさらに一歩進めた「自給農」の思想を背景に、微生物と共にある暮らしを紹介。なぜ今「発酵保存食」が必要なのか?発酵保存食の魅力は、単に「長持ちする食品が作れる」という実用面にとどまらない。そこには、私たちの生き方そのものに関わる大切な意味が込められている。
著者は「なぜ保存食が大事なのか、なぜ発酵調味料が大事なのかを知ってほしい。作り方を知っただけでは意味が薄れてしまう。大切なのは“暮らしを支える知恵”として理解し、実践することなのです」と伝えている。発酵保存食を作るという行為は、単なる料理や趣味にとどまらず、いざというときに自分や家族を守るための備えにもつながる。もし作ることが難しくても、作り方を知識として持っておくことが、日々の安心感や心のゆとりを生み出してくれる。そしてその実践は、単に生き延びるためではなく、人生をより豊かに、幸福に生きるための道しるべになる。
著者の岡本よりたかは、無肥料栽培の伝承者である耕師~たがやしし~を育成し、全国でセミナーを開催しつつ、岐阜県郡上市の山奥の築200年の古民家に移住し、農業スクール及びシードバンク「たねのがっこう」を運営している。
岡本よりたか(おかもと・よりたか)
1958年、福井県出身。岐阜県郡上市在住。無肥料栽培家・環境活動家。「たねのがっこう」主宰。TVディレクター時代、取材を通して農業の環境や健康への破壊的ダメージを知り、またITエンジニア時代、効率化という名の非効率な経済社会のシステムを知り、40歳半ばで、社会に背を向け、山梨県北杜市に移住して山暮らしを始める。その後、自然農法を学び、それをヒントに、自分なりの農法を確立しながら農業に勤しむも、生活苦に陥る。しかし、そのお陰で、「人は水と太陽と空気と種さえあれば生きていける」という真実に出会うことになる。それ以来、経済社会の不自然さを訴える講演活動を開始。当時、自家採種を禁じる遺伝子組換え種子のことも知り、世界を制するバイオテクノロジー企業への警告の意味で、SNSにて、種に関する情報発進も始める。現在は、岐阜県郡上市に再移住し、自家採種の大切さを訴えるセミナーや講演を開催しながら、生き苦しいこの世の中を生き抜くための手段としての、自然農法の普及にも努めている。無肥料栽培セミナーや講演活動は年間150日ほど全国にて開催しており、その傍ら6反の畑で農業も続けている。また、民間のシートバンクである「たねのがっこう」を主催し、農業スクールなども開催している。最近は、次世代の農家を育成する「耕師(たがやしし)」制度を発案している。著書に『おひとり農業』(小社刊)、『種は誰のものか』(キラジェンヌ出版)、『無肥料栽培を実現する本』(笑がお書房)、『野菜は小さい方を選びなさい』(フォレスト出版)などがある。
■書誌情報
『日々、発酵くらし』
著者:岡本よりたか
価格:1,980円(税込)
発売日:2025年7月29日
出版社:内外出版社
■イベント情報
『日々、発酵くらし』 出版記念講演
たねのがっこう神戸三田分校
日時:9月15日13:00~
たねのがっこう大和奈良分校
日時:9月20日14:00~
詳細:https://www.kokuchpro.com/event/af26f9fb1d007c5b2197d665f9884b17/
https://facebook.com/events/1726385484679151/






















