【漫画】ロックバンドがMCで言った“カチンとくる一言”とは? 笑いが癖になる『ロックバンドうつむきKAGEN』

【漫画】MCで言った“カチンとくる一言”


ーーカチンとくるあるあるが面白い作品でしたが、「狂-ZAME」の歌はどのように考えているのでしょうか。

霰屋:曲のタイトルは、適当な状況を色々と思い浮かべながら考えています。「コイツだったらこういう場面でこういうこと言いそうだな」と想像しながら、考えることが多いです。

 あるあるネタなので共感しながら読んでくださっている方が多いのかなと思うのですが、一緒に腹を立てるのではなく、「これ腹立つよな~!」と笑って楽しんでもらえたらいいなと思っています。

 曲のタイトルは考えるのに結構時間がかかることが多いんですけど、歌詞の部分は割とサラッと仕上げていますね。

ーーボーカルである未知也のキャラクターを描くうえで、意識していることはありますか?

霰屋:そこまでハッキリ意識しているわけではないですが、“本当に嫌なヤツ”には見えないように気をつけています。嫌な部分がある奴なのは間違いないんですけど、やっぱり読んでいる方には好きになってもらいたいんです。未知也というキャラクターは決して性格が悪いわけではないんだと、ちゃんと読み取れるようにしなければと思っています。読んでいただいた方の反応を見ると、結構好意的に受け入れてもらえているようで安心しました。

ーー霰屋氏自身が本作のなかで気に入っているポイントは?

霰屋:未知也がファンの前で偉そうにしていたり、楽しそうにしたりしているところが気に入っています! ふんぞりかえっているのが似合うキャラクターだと思いますし、それを望まれている気もするので堂々と偉そうにしてもらってます。

 慌てて会場入りするような、ちょっとカッコ悪い姿も描いていて楽しいですね。バンドのメンバーと仲良さそうにしている姿も好きです。

ーー『ロックバンドうつむきKAGEN』の作中バンドとして、「狂-ZAME」が誕生した経緯を教えてください。

 「狂-ZAME」は、「ちょっと腹の立つバンドを描いてみたいな」という試みから描き始めたバンドだったんです。「たぶんこんなヤツだろうな」くらいの地点からスタートして、描いていくうちにキャラクター、バンドとして出来上がっていきました。他のバンドに比べると愛想がない印象だったんですが、今はなぜかファンとの交流が一番多いバンドになっています。おそらく未知也が意外と真面目でマメな男だったからです。

ーー霰屋氏が漫画を描き始めたきっかけは?

霰屋:子供の頃から絵を描くのが好きで、自然と漫画も描くようになりました。優劣みたいなものを気にせず、ただ楽しく描いていたのでいい思い出です。今も楽しいといえば楽しいんですが、当時の楽しさとはまた違った楽しさですね。今は自分以外の人に喜んでもらえることをより楽しいと思うようになり、やりがいを感じるようになりました。

ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?

霰屋:登場人物に魅力を感じてもらえる、楽しい漫画を描きたいです!

 様々なモノに憧れて色々なモノを目指して頑張ってきたのですが、今はできることしかできないんだなと思っています。なので自然に描ける作品を描いて喜んでいただけたら、もうそれでいいかなと感じているんです。とにかく魅力的なキャラクターをたくさん描けるようになって、そのキャラクターを好きになってもらえたら何よりも嬉しいです!

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