輪島の地に息づく漆文化に迫る『輪島と漆』が6月24日発売 人間国宝・小森邦衞と桐本泰一の対談も掲載

高森寛子と桐本泰一が編者を務めた『輪島と漆』(亜紀書房)が、2025年6月24日に発売される。
本書は、2024年に相次いで起きた能登半島地震と豪雨の後もなお、輪島の地に息づく漆文化をいかに未来へつないでいくか、その現在地と可能性をさまざまな視点から探る一冊。工芸品として、現代アートとして、日常の器として、多面的な表情を見せる「輪島の漆」のこれからを問い直す内容となっている。
輪島塗は、珪藻土に恵まれた土地の地形や湿潤な気候、厳しい自然環境によって育まれてきた工芸。自然と共に生き、技をつないできたこの土地は、地震と水害によってまた新たな試練を背負うこととなったが、その中でもなお、漆の文化は立ち止まらない。
本書には、人間国宝の漆芸家・小森邦衞と桐本泰一による対談「輪島の漆文化をいかに継続させるか」や、彦十蒔絵プロデューサーの若宮隆志と桐本による「漆の可能性を求めて」、高森寛子と桐本による「使い手の裾野を広げるために」など、輪島と漆の現在を多角的に捉える特別対談を収録。
また、高森寛子「輪島と輪島塗の記憶」、秋山祐貴子「輪島の四季」、桐本泰一「輪島塗の基礎知識」などのエッセイも掲載されており、読み応えのある構成となっている。
■書誌情報
『輪島と漆』
著者:【編】高森 寛子、【編】桐本 泰一
価格:2,200円(税込)
発売日:2025年6月24日
出版社:亜紀書房























