『岸辺露伴は動かない』露伴ファッションの“色”に変化あり? 【2025.5.27 週間漫画ランキング】

岸辺露伴のファッションといえば?

 3位は山口つばさによる『ブルーピリオド』17巻(講談社)。「マンガ大賞2020」を受賞し、2021年にはTVアニメの放送、2024年には眞栄田郷敦を主演に実写映画化された、一枚の絵に魅せられた一人の不良少年の物語だ。主人公・矢口八虎が絵の道を歩み出すのは、自分の”好き”を周りに認められたところから始まる。「青く見える早朝の渋谷」この風景が八虎の原点であり、物語が進む上でも重要な鍵となる。人付き合いのための努力をし、上辺だけの感動、虚しさを感じながら生活していた彼が、たった一つのことにのめり込む姿から目を離せるわけがない。


 続いては、「付き合ってるからとか、相手の気持ちを考えなきゃとか、正直だるくない?」という現代人の不満を発散する、双龍による『こういうのがいい』10巻(集英社)が5位に。異性と真摯にお付き合いをしてきたが、価値観の違いから別れてしまいフリーになった二人の男女が織りなす、正直で気ままでフリーダムな日常を描いた作品だ。男女の友情? 体の関係? そんな括りすら必要ないほどゆるい彼らを見ていると、体の力が抜けて気持ちが楽になることだろう。

 7位は、昨年アニメ化を果たした、鵜吉しょう・篠崎芳らによる『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺が全てを蹂躙するまで』12巻(オーバーラップ)。クラスごと異世界に召喚されたものの、期待ハズレのスキルだとして奈落に突き落とされた主人公・三森灯河は死の淵に立たされ、状態異常スキルを開花させる。不遇な元勇者が逆襲を誓い成り上がる。

 10位は、『COSMOS』6巻(小学館)。「週刊少年ジャンプ」で『べるぜバブ』などを描いた田村隆平によるSFエイリアンドラマだ。「次にくるマンガ大賞2024」や、「マンガ大賞2025」にもランクインした注目作だ。人の嘘を見抜ける高校生・水森楓が、宇宙人を対象とした保険会社「COSMOS」のメンバー・穂村に出会ったことで新たな世界へ足を踏み入れることになる。時には激しいバトルが、時には胸が締め付けられるほどのドラマがやってくる、笑いあり、涙あり、ドキドキハラハラと感情が揺さぶられ続ける本作は、手に取らない理由が見つからない。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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