菊地姫奈、大原優乃、与田祐希、沢口愛華……グラビア編集者に聞く、群雄割拠の令和グラドル界

 女優、モデル、グラビアアイドルとして活躍する菊地姫奈が3月19日、20歳の節目に最新写真集『memory』(講談社)を発売。女優としての注目度が高まる中、大きな話題を集めている。

 15歳のときに参加した「ミスマガジン2020」で「ミス週刊少年マガジン」を受賞したことをきっかけにグラビア活動を本格的に開始した菊地。近年ではドラマ『ウイングマン』での小川美紅役、実写版『【推しの子】』でのアザミマコ役、またNHKドラマ『宙わたる教室』での松谷真耶役など、女優としての活躍も目立っている。そんな女優として最注目の時期に発売される今回の写真集はビーチをはじめ、プールサイドやベッドルームで撮影を敢行。圧倒的プロポーションをはじめとした「大人」なカットも多数披露した一冊に仕上がっている。

 表紙を飾った雑誌が次々と完売することから「令和の完売クイーン」という異名を持つ菊地。記事執筆時点、Amazonのタレント写真集部門で1位となっているが、多くの雑誌を手掛けるグラビア編集者・山崎勤氏は「デジタル全盛の出版界の中でも紙の写真集は安定した需要があります」と語る。

「菊地さんの今回の新作はまさにその代表格。『ウイングマン』『【推しの子】』という新旧世代の漫画実写化ドラマに出演し、幅広い年齢層の知名度を上げた彼女ですが、昨年からはファッション誌『non-no』(集英社)の専属モデルにも就任し、女性からの人気も高い。そんな“変革期”とも言える時期に発売される写真集ですから、いつでもページを開けるように紙で購入したいという人は多いのではないでしょうか。菊地さんの魅力はいわゆるグラビアアイドルっぽくないところ。セクシーな表情やプロポーションを全面に押し出した従来のタレントとは違い、ひと味違った落ち着いた存在感があります。透明感の中にミステリアスな陰影を見せ、写真の中にノスタルジックな世界観を作り出す。女優としての経験が、グラビアでのポージングや表情にも活かされているのでは」(山崎氏、以下同)

発売即重版がかかった大原優乃『√25』に与田祐希の集大成『ヨーダ』

 この冬は、菊地姫奈だけでなく注目の写真集が次々と発売されている。

 たとえば、2月7日に発売された大原優乃のデビュー15周年を記念した写真集『√25』(小学館)は、発売後すぐに重版がかかった話題作だ。

 ドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京系)の各務原なでしこ役をはじめ、女優としてどのクールの作品にも出演する大原だが、並行して本格的グラビア活動を続ける。同写真集は『週刊ビッグコミックスピリッツ』でも過去に企画が行われた“カメラマン”二階堂ふみによる作品。収録された、大胆なグラビアが注目されている。

「表紙の大開脚ポーズからしてつい手に取りたくなってしまう仕上がりです。中ページでは上半身裸で体育座りをするカットなどもあって、ご自身が“これ以上はない肌見せ”と宣言しています。大原さんはあどけない顔立ちながらも見事な健康的ボディラインの持ち主で、デビュー当時からグラビアファンに注目されてきました。今回の写真集はそんな彼女の長年のファンでも驚いてしまうような大胆な写真が多く、それが売上につながっているのだと思われます」

 同じく2月に発売された与田祐希の5年ぶりとなる3冊目の写真集『ヨーダ』(光文社)も注目だ。2月22日・23日に福岡県・みずほPayPayドーム福岡で行われた卒業コンサートで乃木坂46を卒業した与田。まさに“転機”を収めた一冊だ。

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