桜田通 3rd写真集『33』数字に込めた意味とファンへの感謝語る【独占インタビュー/撮り下ろし写真あり】

【独占インタビュー】33歳になって新しく始めたこと

――写真集『33』のグッズは「旅行土産」をイメージして作られたそうですが、桜田さんが自分へのお土産としてパリで購入したものはありますか?

桜田通(以下、桜田):初めてパリを訪れた時は、マグネットを買いました。他の国でも、お土産売り場に行くと、何となくマグネットを買ってしまいます。子どもの頃は、国内の観光地でマグネットのお土産を見る度に「一体、誰が買うんだろう?」と思っていたんです。でも、お仕事で海外へ行くようになり、何かお土産を……と思った時に思わずマグネットを手に取っていて、「これは買ってしまうな」とようやく理解できました。

――パリで購入したのはエッフェル塔のマグネットですか?

桜田:観光名所がひと通り盛り込んであるマグネットです。エッフェル塔の上に凱旋門があって、モナリザがいて、みたいな。キラキラしていて、「ザ・観光土産」っていうオーラを放っています。

――桜田さんがそういったお土産を買われるとは、ちょっと意外でした。先日は、ミラノとロンドンに行かれていましたが、渡航の際に欠かせないアイテムはありますか?

桜田:普段と違う枕だと寝にくいので、枕は欠かせないですね。他にも、シャワーヘッドとか、イヤープラグ(耳栓)とか、ノイズキャンセリングイヤホンとか、必ず持って行くものがたくさんあります。海外に行くことは好きなんですけど、特にヨーロッパの場合は建物が古いので、防音設備が整っていないことがあるんです。どんなにいいホテルでも、目の前が道路だと、夜中も人の声や車の走る音が響いてなかなか寝られなくて……。翌日のためにも疲れを取ることが重要なので、睡眠グッズをとにかく持って行きますね。

――スーツケースの中身を紹介する「What's in my bag?」など、YouTubeチャンネルでぜひ企画してください! 写真集のロングインタビューで「笑えている瞬間が幸せ」とおっしゃっていましたが、最近、お腹の底から笑ったエピソードはありますか?

桜田:仲の良いYouTuberの友だちがいるんですが、このあいだ急に「すごいことがあったから電話するわ!」って連絡がきたんですよ。その内容が面白くて、電話で話を聞きながら笑い転げていたら、あっという間に1時間経っていました。学生時代は友だちと長電話することもあったけど、この年になると、リモートのミーティング以外で1時間以上電話することってほとんどないんですよね。幸せな時間だったなって思います。

――33歳のお誕生日から、ダ・ヴィンチwebでコミックエッセイ「ドオリーヌのいる世界」の連載がスタートしましたね。33歳になってから、趣味の一環で陶芸も始められましたが、そのきっかけを教えていただけますか?

桜田:少し前に、普段からお世話になっている方々と数名でお食事をする機会がありまして。 その中で趣味で陶芸をされている方がいて、 お話を聞いているうちに、自分もチャレンジしてみたいという気持ちが湧いてきたんです。もともとものづくりが好きなこともあり、試しに体験してみたら、すごく楽しくて一気にハマりました!

――陶芸のどんな点に魅了されたのでしょうか?

桜田:言語化がなかなか難しいんですが……頭の中でイメージした通りにならない点に魅了されていますね。僕が教わっているろくろ陶芸は、遠心力を利用して器を成形する方法で、粘土の硬さや回転のスピード、手の添え方によって器の形が変わってきます。成形した後、素焼きをすると、形が縮んだり、少しひびが入ったり、気泡ができてしまったりすることもあります。そんな風に、100%コントロールしきれない要素が絡まり合って、1つの器が完成する過程が面白くて、夢中になっているんです。

――なるほど、陶芸の魅力が十分に伝わってきました。まだ解禁できない情報も多いと思いますが、今後のご予定を明かせる範囲で教えてください。

桜田:必ずやりたいと思っているのは音楽活動ですね。そろそろ動き始めようか、と話を進めているところです。加えて、まだ何も情報を出せませんが、作品にも出演したいと考えています。それから、予定ではなくあくまで希望ですが、最近は海外でのお仕事にポイントを置いているので、ファッション以外のお仕事でも海外に行く機会が増えるといいなと思っています。

――33歳を迎えて「2周目の季節」が始まったということで、新しい33年間に向けた抱負を教えていただけますか。

桜田:2周目は、まさかの陶芸からスタートしましたが(笑)、ここにきて新しいことにワクワクできる自分を知れたことは、冗談抜きでうれしいと思っているんです。人は誰しも死に向かって生きていますが、決して悲観することではないんだと、33歳になって改めて感じています。色々なことを手放しで楽しめた10代、20代に比べて、責任が伴ったり、周りのことを考えなければいけなかったりするという意味で、苦しいことも増えていくと思います。ただ、その分、年を重ねたからこそ楽しめることも増えていくはずなので、ここからの人生も存分に楽しんでいきたいですね。

――ありがとうございます。最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

桜田:自分だけが載っている写真集を作ることに、未だに抵抗があるので、僕1人なら絶対に作らなかったと思います。いつも応援してくれる皆さんがいるからこそ、前向きに考えられたし、お渡し会などさまざまなイベントを開催することができました。皆さんのおかげで、挑戦する機会をいただけていることに心から感謝しています。こだわりが詰まった写真集を、ぜひ楽しんでいただけたらと思います!

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書籍情報

桜田通 3rd写真集『33』
発売日:2025年3月3日(月)
仕様:A4サイズ/148ページ
発行:株式会社ナンバーセブン

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