timelesz・寺西拓人 雑誌掲載ラッシュの理由 大人女子からティーンまで魅了する「元カレ」っぽさ

timelesz・寺西拓人、雑誌掲載ラッシュ

 Netflixで配信されたオーディション番組「timelesz project -AUDITION-」を経て、新生timeleszのメンバーとなった寺西拓人。彼への注目はファンのみならず業界内でも高まる一方だ。気づけば「国民の元カレ」という名フレーズが生まれ、ネット上では多くのファンが「もし寺西が恋人だったら」という妄想を次々と投稿。「あの寺西だったら納得」と思わせてくれる、まるで「あったかもしれない」架空の思い出たちに、悶えるファンが続出している。

 そんな熱狂ぶりに応えるかのように、各雑誌も寺西を特集。2月発売の雑誌だけで12誌に登場し、そのうち2誌では表紙を飾る。3月22日発売の『VoCE』5月号増刊でも表紙を務めることが発表され、まさに雑誌掲載ラッシュが続いている。

ファッション誌から少女向け漫画誌まで…加入直後で掲載ラッシュに

 やはり注目を集めているのはデートシチュエーションの特集グラビアだ。ファッション誌『Oggi』4月号では、食品メーカーの企画部を舞台に、営業部のエースで同期の寺西との妄想オフィスラブを展開。営業部で活躍してきたにも関わらず、企画部に異動してきたばかりとあって謙虚に学ぶ姿勢がいじらしいというキャラクター設定も、事務所に所属してジュニアとして、さらに俳優部として長く活躍しながら、今回のtimeleszプロジェクト(通称『タイプロ』)にイチから挑んだ寺西の姿と重なるところがあってニクい。

 また、『CLASSY.』4月号では「#TOKYO恋する1軒目」をテーマに、初デートに行きたいお店を巡っている。『CLASSY.』の公式Instagramに掲載された1カットには「奥渋のとある海鮮居酒屋で」との説明が添えられていた。渋谷といえば、長年親しまれてきたジュニアがメインのテレビ番組『少年倶楽部』が収録されたNHKホールがある場所。ジュニア時代に寺西も足繁く通った場所であることを踏まえると、撮影場所として絶妙なチョイスだ。さらには「学生時代に片想いをしていた寺西くんと大人になって偶然再会。そこから仲を縮めてついに初デートへ」というリアルな裏設定にも、ファンが満足げに微笑む顔が思い浮かぶ。

 『Oggi』『CLASSY.』といった大人女子向けのファッション誌だけでなく、ティーンが主な読者層である少女マンガ誌にも登場。『花とゆめ』10・11合併号(4月18日発売)では「ストリート系彼氏とダンスレッスン!」、『LaLa』7月号(5月23日発売)では「執事風コスチュームで降臨♪」、8月号(6月24日発売)では「さわやかお外デート☆」と題して、あらゆるシチュエーションの寺西×デートグラビア雑誌の発売が控えているのもファンには嬉しい展開だ。

なぜ寺西拓人は「元カレ感」を呼び起こす?

 「頑張ってるね」と優しく声をかけてくれる姿や、美味しいものを前にして見せる無防備な笑顔に、ないはずの記憶が蘇ってくる……そんなふうに思わせてくれるのは、寺西がジュニアとして長い間下積みを重ねながらも、特定のグループに所属していなかったからかもしれない。CDデビューする前のジュニアは、流動的にグループやユニットを組んでアイドル雑誌やコンサートなどに参加する。しかし、寺西はどこにも属さずに「無所属ジュニア」として活動を続けてきた。つまり、10〜20代の寺西がアイドル雑誌のグラビアを飾る機会はとても少なかったということ。もちろん、寺西はその間にも彼は地道に演技力を磨き、自分自身の魅せ方についても研究をしてきた。だからこそ今、いい意味で見る方も、そして寺西自身も「慣れていない」感じが、彼のグラビアをより魅力的に輝かせているように思う。

 初めて見せるメンバーとのワチャワチャ感のある「THEアイドル」なグラビアも、そして大人の余裕を感じさせるドキッとするようなデートグラビアも。たしかな表現力に加えて、念願が叶ったという喜びが、写真から伝わってくるようだ。

磨き上げてきたスキルと、苦難を乗り越えてきた人間力が遂に発揮

 『Oggi』4月号にて、寺西は「僕はいやなことも挫折もすべてはタイミングで、自分にとって必要な経験だと思えるようになった」と話していた。「アイドルとして歌って踊る」という夢に対して遠回りしていると感じられる瞬間もあったはずだ。しかし、まさにそんな経験があったからこそ、現在の寺西人気へと繋がっているのだと感じる。

 これまでコツコツと磨き上げてきたスキルと、苦難を乗り越えてきた人間力。そして、やっとできたメンバーという家族に向けた優しい眼差し……そんな寺西の素が『タイプロ』によって多くの人の目にとまることになった。そして、スポットライトが当たらなかった時間さえも、ファンにとって妄想が捗る余白の時間にした。過去のグラビアが少ないからこそ、今からでも十分に追いつくことができるのも寺西ならではの魅力。みんなで創り上げる「元カレ」感を楽しみながら、寺西のこれからを応援していきたい。

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