【2025.2.25 週間漫画ランキング】”怪物”少女漫画『春と嵐のモンスター』にBLアワード戴冠の『40までにしたい10のこと』など

2月18日付け週間漫画ランキング
1.シャングリラ・フロンティア(21) ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~/硬梨菜・不二涼介/講談社
2.月が導く異世界道中(15)/木野コトラ・あずみ圭/アルファポリス発行・星雲社発売
3.春の嵐とモンスター(7)/ミユキ蜜蜂/白泉社
4.黙示録の四騎士(20)/鈴木央/講談社
5.MIX(23)/あだち充/小学館
6.ワールドトリガー(28)/葦原大介/集英社
7.ゆびさきと恋々(12)/森下suu/講談社
8.め組の大吾 救国のオレンジ(11)/曽田正人・冨山玖呂/講談社
9.転生したらスライムだった件(28)/川上泰樹・伏瀬ほか/講談社
10.40までにしたい10のこと(2)/マミタ/リブレ
2月25日付けの日販調べ週間漫画ランキングからは、累計発行部数350万部を突破した少女漫画、ミユキ蜜蜂による『春の嵐とモンスター』(白泉社)をピックアップ。
本作は主人公・春野嵐子(はるのらんこ)と、母の再婚相手の連れ子・天峰栢(あまみねかや)による義姉弟ラブストーリー。初対面で栢がケンカをしている場面に出くわし、嵐子は栢に対して厄介者の印象を抱いていた。しかし、栢の実は素直で無邪気な性格や、過去のトラウマから一人でいるのを怖がる子供っぽさに触れ、次第に嵐子から歩み寄るように……。偶然してしまったキスによって眠れなくなった栢から再びキスを迫られるシーンには、多くの読者が思わず身悶えしたことだろう。
SNSでは本作について、「試し読みしたけどこれは買う…尊すぎる…。」や「久しぶりにどタイプの男の子がいる漫画見つけた」といった声が相次いでおり、読者のハートを射抜いているようだ。
また、最新7巻の紙版コミックス初版には特典として第2弾となるボイスドラマが登場。公式Xでも一部が公開され、作者であるミユキ蜂蜜も「PV神すぎる」と絶賛コメントを寄せている。2月20日発売の『花とゆめ』6号にはアフレコレポートが収録されているほか、コミックスとは別バージョンのボイスドラマが付録になっており、目でも耳でも幸せを感じることができそうだ。
ミユキ蜜蜂と聞いて、累計600万部を記録したヒット作『なまいきざかり。』を連想する読者も多いだろう。『なまいきざかり。』を上回る勢いで多くの読者を魅了している『春の嵐とモンスター』を手に取り、三次元では味わうことのできない”神ビジュ”を体感してほしい。
身悶えするといえば、マミタによる『40までにしたい10のこと』2巻(リブレ)が本ランキング10位に登場。BL作品が本ランキングに顔を出すことはあまりない。その事実だけで本作がどれほど注目されているかがわかるだろう。僅か2巻ながら累計発行部数は50万部を突破している。
本作は40歳の誕生日まで残り3ヶ月の十条雀が「40までにやりたいこと」リストを、10歳年下のイケメン部下・田中慶司にみられたことから始まるリーマンラブだ。
二人は公私を分けるために会社でのルールを作ることになるが、恋愛作品においてルールを破るのはもはや定石だろう。雀にとって慶司は10年ぶりの恋人ということもあってか、徐々にエスカレートしていく二人のやりとりに、「これまっっじで全力オススメ」や「最高のスケベタイムをありがとう」など悩殺される読者が後を絶たない。
さらに本作は、作者・マミタの記念すべき10作目であり、「BLアワード2024」の総合コミック部門で1位に輝いた神童的作品の続編だ。BL好きには見逃せない逸品であることは言うまでもない。























