「まさか登場するとは……」『ドラゴンボールDAIMA』超サイヤ人4登場でSNS話題 歴史と特徴を考察

 

『ドラゴンボールDAIMA』PVカット
『ドラゴンボールDAIMA』PVカット

『ドラゴンボール』で欠かせない超サイヤ人の存在

  アニメ『ドラゴンボールDAIMA』で孫悟空が超サイヤ人4に変身した。小さな体になった悟空がそのまま超サイヤ人4になったことが話題を呼び、SNSには「小さい悟空が超サイヤ人4になるとかわいい」「まさか登場するとは思わなかった」「待っていました」など、驚きや喜びなど様々な意見が書き込まれ、Xでは“超サイヤ人4”がトレンド入りした。

  さて、『ドラゴンボール』の漫画において、史上初めて超サイヤ人になったのはもちろん悟空だ。サイヤ人の最終形態といわれる超サイヤ人4は原作には登場せず、魔人ブウ戦のさらに後の世界を描いたアニメ『ドラゴンボールGT』で登場する。原作に登場するのは超サイヤ人3までだが、その歴史を振り返ってみよう。

  ナメック星で展開されたフリーザ戦で、悟空はフリーザに元気球を放ち、勝利したかのように思えた。しかし、フリーザは生きていた。そして、フリーザは悟空の目の前でクリリンを殺してしまうのである。深い絆で結ばれていたクリリンの死によって悟空の怒りが爆発、1000年に1人現れるという伝説の戦士、超サイヤ人に変身したのである。

超サイヤ人の特徴

  超サイヤ人の特徴は髪が逆立って金色になるだけでなく、悟空の場合は一人称が「オラ」が「オレ」になる。性格が変わって全体的に語気が強まり、好戦的になる。その後、原作ではトランクス、ベジータ、そして息子の孫悟飯…が次々に超サイヤ人になっていく。トランクスは復活したフリーザを一刀両断で倒したため、その強さを印象付けた。

  しかし、セルとの戦いの後には、孫悟天が子供の頃にあっさり超サイヤ人になってしまい、超サイヤ人は1000年に1人現れる伝説の戦士というほどの存在ではなくなってしまった。ベジータも、「まるで、超サイヤ人のバーゲンセールだな」と語っている。もちろん、サイヤ人の血を引き継いでいないとなれないので、誰でもなれるわけではないが…。

  超サイヤ人2は、“超サイヤ人を超えた超サイヤ人”といわれる形態である。悟空ではなく、セルとの戦いで悟飯が初めて変身している。セルが人造人間16号の頭が踏みつぶしたのを見た悟飯が、怒りの力で変身した。やはり、怒りは超サイヤ人には必須条件のようだ。髪の毛が一層逆立ち、全身に火花が稲妻のように散るのが特徴である。

  超サイヤ人3が登場したのは魔人ブウ戦で、悟空が変身した。眉毛がなくなって顔つきが一気に変わり、髪が伸びてとんでもないボリュームになるのが特徴である。また、このときだけ悟空の道着に鳥山が滅多に使わないスクリーントーンが使われていることからも、特別感が漂う。ただし、エネルギーの消費が激しいのが弱点である。

超サイヤ人の髪が黒くない理由は

 超サイヤ人についてよく語られるのは、鳥山明の面倒くさがり屋の性格である。通常、悟空の髪は黒く塗られているが、超サイヤ人になると白く表現される。スクリーントーンも貼られていない。これは髪を黒く塗りつぶす手間が省けて、原稿の制作が楽になるという理由で採用されたといわれる。

  それでいて、ビジュアル的に圧倒的なかっこよさを生み出しているのだから驚きである。ほかにも、鳥山は市街地をすぐに爆破させるのは背景を描く手間を省くためと言われている。そういった手抜きをしながらも、まったく手抜きを感じさせないのが鳥山の凄みであり、感嘆するしかない。

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