『こち亀』愛される理由はサブキャラにあり? 両津とバトルを繰り広げたクセ強キャラの存在感

連載がことごとく変わっていくことで知られる『週刊少年ジャンプ』の中で、1976年から40年ものながきにわたり連載されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。葛飾区亀有には今年3月に「こち亀記念館」が開館されることが決定するなど、連載が終わった中でも盛り上がりを見せている大人気作品である。

主人公両津勘吉と派出所のメンバーが主な登場人物だが、なかには単発あるいは数回の登場ながら、両津とバトルを繰り広げ、読者に強いインパクトを与えたサブキャラクターたちの存在が読者を飽きさせないスパイスのような存在となっていたことも人気の秘訣ではないだろうか。今回はそんな読者に忘れ難いインパクトを与えた両津とバトルを繰り広げたサブキャラを紹介していきたい。
羽生 土地郎(インチキ不動産屋)
メガネに髭をはやし、「いかにも」悪そうな顔をしているインチキ不動産屋・ホンダラ不動産を経営する、羽生土地郎。寺井が家を探すと姿を現し、インチキな物件を次々と紹介する悪徳業者だ。
読者の度肝を抜いたのは、正面から見ると超豪邸だが、15坪しかない家。両津が横に回ると、かなりのぺったんこで狭く、全くくつろぐことができなかった。このほかにもプラモデルで作る家などもあった。
羽生はマリアを騙したこともあったほか、また中古車センターの社員として登場し、寺井に事故車ばかり進める場面も。ここでは両津の反撃で、客寄せ用のフェラーリ40を献上させられてしまっていた。
詐欺師ではあったものの、その発想がぶっ飛んでいることから登場するたびに「今度はどんな手でくるのだろう?」という期待感を持つ人も、多かったのでは。