【漫画】女遊びを重ねる男の元に謎のひょっとこが現れて……? 怖くて震える異色の復讐サスペンス漫画

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「復讐される人=悪い人」では普通すぎる
――本作はどのような経緯で制作したのですか?
あおい:漫画制作のオンラインスクール『コルクマンガ専科』の課題の1つとして描きました。
――一風変わった復讐モノでしたね。
あおい:はい。「復讐」をテーマに制作を進めており、最初の構想では「復讐屋さんを主人公にしよう」と考えていました。ただ、「復讐される人=悪い人」では普通すぎるため、「日常生活で復讐されるとしたらどんな人物だろう?」と考え、「モテモテのイケメンが復讐されたらそれは気持ち良いと感じる人がいるのかもな」と思ってストーリーを決めていきました。
——ちなみに“ひょっとこの復讐代行サービス”はどのように思いついたのですか?
あおい:「“イケメンが復讐される”ということは復讐する人物は女性で泣き寝入りしてしまう人が多いのでは?」と考えました。その後、「自分では何もできないけれど、そんな人達が使いたいと思えるサービスがあっても良いかも!」と思い、復讐のサブスクサービスとして作中に入れ込みました。
発想元は志村けん?
――田中というキャラを描くうえで意識したことは?
あおい:「イケメンで口が上手くて自信のある男性に騙されてしまう女性は多いのでは?」と考え、それらを意識したビジュアルを目指しました。また、ただカッコいいだけでは面白くないので、髪をカールさせて鼻につくようにしました。鼻についたのかはわかりません。私は鼻についています。
——そもそも、なぜひょっとこ…?
あおい:「復讐者は怖い人、恐ろしい人」いうことはイメージしやすいのですが、「怖いだけで面白さがない」と思いました。「どうせなら見たことのあるビジュアルで、復讐と関係のない可笑しいやつに復讐させたほうが気持ち悪くて良いのかも」と考え、そこから「志村けんさんとか良いよね」と連想していき、ひょっとこになりました。
——ひょっとこは感情表現豊かな表情を度々見せていましたね。
あおい:怖いだけではホラー作品と思われてしまうため、できるだけコミカルに見えるように可愛い表情を描きました。
——作画で言えば躍動感と疾走感のあるシーンの連続で見応えがありました。
あおい:物語の半分くらいまでは2人のやりとりなので、単調にならないようにテンポよく動き続けることに注力しました。
——ラストはすっきりとした作画になっていました。ラストだけ作画のテイストを変えた狙いは?
あおい:実を言うとただの手抜きです。スクールの課題の最終講評と出版に向けて清書をする予定だったのですが、「1週間で清書しよう」と無謀な計画を立ててしまったところ、「ネームのみでも提出OK」ということを聞き、一旦主線だけ描いて提出した次第です。今後清書はする予定です。
――最後に今後の目標など教えてください。
あおい:本作はちゃんと清書したものを出版される予定で、Xに投稿したものとはラストを変更する予定です。私の進捗次第ではありますが、読んでもらえたら嬉しいです。また、私にはスクールの動機から「ギャグマンガの素質」といってもらえているので、笑顔になれる漫画をたくさん制作していきたいです。また、芦屋町に貢献できるような芦屋町に関する漫画も今後多く描いていこうと思っています。






















