美の革命家・GYUTAE 初写真集『FULL MOON』で魅せるメイクの無限の可能性 「ポジティブになれたのはメイクのおかげ」

■流されそうになるたびに自身を見つめ直す大切さ
――3ヶ月半トレーニー生活を続けてボディメイクもされた成果もしっかり刻まれていますね。
GYUTAE:本当に僕じゃないみたいな気持ち。こんな顔になるんだなって驚いています。でも僕、本当に運動めっちゃ嫌いなんですよ。運動神経もなくて。走る、泳ぐ、打つ、蹴る、全部できないんですよ。そんな僕が週に3〜4回パーソナルジムに通うのも大変でしたし、何より食生活がキツかったですね。ビールがすっごい好きなのに、この3ヶ月半はお酒を一切絶って。食事も焼き魚とご飯と納豆みたいな感じで決まったものを食べて。朝はフルーツ、夜はトレーニング後に炭水化物とプロテイン……みたいな。でも、今写真集を出したあとは週1〜2回のジムは続けていますけど、大好物のビールは解禁しました(笑)。
――(笑)。印象に残っているお気に入りのショットはありますか?
GYUTAE:うーん、どれも気に入ってはいるんですけれど、やっぱり表紙の写真も好きですし、羽をつけたシリーズも好きですね。絆創膏をつけているんですけど、これもキラキラしているものをスタイリストさんに見つけてもらって。このビジューのベストも同じブランドのもので。すごくキレイですよね。

当日は、スタイリストさんが集めてくださった衣装やアクセサリーを見て、組み合わせて撮る流れだったんですが、「これ絶対着てほしいです」って言われたものもあって。このクマ耳っぽい帽子は自分ではなかなかしないスタイリングだったので、違う一面が見えた気がします。実は続けて同じ場所で撮っているんですけど、メイクはそのままなのにスタイリングを変えただけで全然違う雰囲気になるのも新たな気づきでしたね。このたくさんのお花が背景になっているのは、編集者さんとカメラマンさんが「絶対撮りたい」とおっしゃっていただいたもので。全部、生花でとても贅沢だなって思いながら撮りました。
――こういうカットは写真集でないとなかなか撮れませんね。個人的には、この不意に笑っているショットにドキッとしました。

GYUTAE:この写真は「裸の王様」っていうテーマなんです。ちなみに、これ僕の自宅で撮影したんですよ。僕がいろいろとキャリアを重ねていくうえで、いろんな人やものに影響されて、自分がよくわからなくなってしまっているときのことを表現していて。カラフルな衣装やチュールでたくさんの人の意見に飲み込まれているようなイメージ。この笑顔は幸せというよりは、ちょっとだけ猟奇的な感じなんです。
――なるほど。テキストのところにも他の人のキラキラを自分の輝きと勘違いしてしまった時期があったと書かれていましたね。
GYUTAE:はい。25、6歳くらいのときに、パッと突然いろんな方と知り合う機会が増えて。環境が目まぐるしく変わっていったんですよね。その変化に自分が追いついていなかったんです。体も、心も。そんなときに、友だちから「なんか最近雰囲気変わったね」って言われたんです。その友だちとは考え方がすごく合って、何も言わなくてもお互いに繋がっている感じがしている人だったから、余計にショックだったんですよね。
――耳の痛い声に対して素直に受け入れられたGYUTAEさんも素晴らしいですね。
GYUTAE:その友だちのことは本当に尊敬していますし、僕よりもずっと積み上げてきているものがある方で、いつも相談してアドバイスをもらっていたんですね。なので、そこはすんなり心に届きました。そこから自分の今の状況を客観的に見直すようになって。何が足りないのかがわかるようになったんです。
――物事がうまくいってるなって思うときって、周囲の勢いに飲まれて性格が曲がってきているように感じるときってありますよね。
GYUTAE:そうなんです。僕も、つい最近もそう思う場面がありました。動画でもよく言ってるんですけど、しゃべっているとき自分の斜め上から自分自身を冷静に眺めてる人格がいる感覚があるんですよね。そのせいで羽目をはずせないっていうところもあるんですけど(笑)。でも、冷静に見て立ち戻れるようになった感じはあります。
――その視線は動画を撮るようになって、より強くなっている感じがありますか?
GYUTAE:あると思います。今こう映ってて、こう見えているんだろうなっていうのが、普通に生活しているよりもわかるじゃないですか。具体的に映像として見えてくる感じがありますね。もちろん、ここまで話すつもり無かったみたいなものもありますけど。そこは自分で編集ができるので(笑)。
――動画ではそのときの心境を包み隠さず話されている印象があります(笑)。
GYUTAE:あはは。もう、この年末年始は病み散らかしてましたからね! 5日間、家に籠もって太陽を見なかったからなんですけど。太陽光とセロトニンは本当に大事ですよ。外に出られないときは、部屋に入ってくる一筋の光をどうにか浴びようと体を寄せて、ギリギリ摂取している感じです(笑)。




















