元フジテレビアナ・渡邊渚「病気になってよかったとは思わない」 フォトエッセイ『透明を満たす』刊行
元フジテレビアナウンサーでタレントの渡邊渚による初のフォトエッセイ本『透明を満たす』が1月29日、講談社から発売された。
2023年から病気療養中で、24年8月にフジテレビを退社した渡邊渚。PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされてきたことを明かしており、本書のまえがきには「精神疾患への偏見や間違った知識が正される一助に」と記されている。原因となった出来事について具体的な記述はないが、「心が殺された日」として生々しく述懐しており、SNSでは早くも読者からさまざまな声が寄せられている状況だ。
本書は80ページに及ぶ撮り下ろしグラビアに加え、5万字オーバーの書き下ろしエッセイが収録されている。
エッセイは第1章「これまで」と第2章「今と、これから」に分けられ、第1章では生い立ちからPTSDの発症、精神科病棟で過ごした日々から退院後の葛藤、メディアにも取り上げられたパリ五輪でのバレーボール観戦の意図までを詳述。アナウンサーになるまでのストーリーはタイトにまとめられており、当時の苦悩や「心が殺された日」以降の闘病生活にページが割かれている。
第2章は「“心の声”を言葉にしよう」「仕事を辞めるのは逃げではない」などの見出しとともに、主に自身の経験をもとに精神疾患に苦しむ人たちに対してメッセージを伝える内容だ。「病気になってよかったとは思わない」としつつ、前向きな言葉も多く綴られている内容だ。
現在Amazon売れ筋ランキングの総合1位や書店では在庫がなくなるなど(2025年1月30日執筆時)注目を集めている。























