『嘘喰い』『ハイパーインフレーション』『ACMA:GAME』……読者全員が騙される? アッと驚く展開の“頭脳戦”漫画

『DEATH NOTE』や『LIAR GAME』など、思いもよらない形勢逆転劇で読者を楽しませてくれる頭脳戦漫画。高度な騙し合いや心理戦が繰り広げられ、アクション漫画とはまた違うドキドキやハラハラを味わうことができる。映画やドラマになっている作品も多いが、今回『嘘喰い』『ハイパーインフレーション』『ACMA:GAME』……読者全員が騙される? アッと驚く展開の“頭脳戦”漫画はそんな頭脳戦をメインにした漫画を紹介しよう。
ギャンブル×バトルでスリリングが止まらない『嘘喰い』
“嘘喰い”と呼ばれる謎のギャンブラー・斑目貘を主人公にした賭博漫画『嘘喰い』。ひと癖もふた癖もある仲間たちと共に、生死をかけた数々の賭けに挑んでいくストーリーだ。
頭脳戦だけでなく、暴力やダイナミックな格闘アクションが組み合わさることでアクティブかつ刺激的な展開に。とくに漫画の終盤で描かれた「エア・ポーカー」編は読者からも高い評価を得ている。
「エア・ポーカー」は水中に沈んだ状態でおこない、酸素が入ったコインを賭けてポーカーをするというルール。“コインを失う=呼吸ができない”ため、まさに生死を賭けて勝負がおこなわれる。どの勝負も極限の状態でおこなわれるスリル溢れるものばかりなので、格闘アクションの描写と合わせてぜひチェックしてみてほしい。
経済×シュールが癖になる『ハイパーインフレーション』
とある帝国の奴隷狩りによって両親を失った少年・ルークは、再度奴隷狩りに遭ってしまう。その際、一緒に生き残っていた最愛の姉は奪われ、オークションに出品されることに。絶望の淵に立たされたルークが手にしたのは、「体からカネを生み出す能力」だった。
『ハイパーインフレーション』は囚われた姉を救うために“カネ”で戦う物語なのだが、実はルークが手にした能力は“生殖機能”の代わりに“カネ”を生み出すという、なかなかぶっ飛んだ設定になっている。しかも生み出した“カネ”は「通し番号がすべて同じ」。つまり偽札しか生むことができないのだ。
ギャグやコメディタッチな描写も多い作品ではあるが、偽札をどのように使えば敵を欺くことができるのか、取引を有利に交渉することができるのかなどの頭脳戦もしっかり描かれており、経済の動きや“カネ”に関する知識を身につけることもできる。