【漫画】壁一面に無数の肖像画が飾られた謎の部屋、その一枚に触れようとすると……美しすぎるSNS漫画に目を奪われる
作画の美しい漫画は、物語としてはもちろん、画集のように楽しむこともできる。9月中旬、Xに投稿された『ローズマリーと奇妙な肖像画』は、描き込み量が多い作画や印象的なコマ使いが読者の心をとらえて離さない、ビジュアルの美しさが物語を一層引き立てている作品だ。
おてんば娘のローズマリーは「先生」のフェンネルと暮らしている。しかしフェンネルは不在で、仕方なく1人で家の中を掃除していると、いつもは鍵がかかっている部屋が開いていることに気づく。恐る恐る部屋に入ると、壁一面に無数の肖像画が飾られていた。驚きを隠せないマリーだが、綺麗な貴婦人が描かれた肖像画に心を奪われ、触れようとすると画の中に吸い込まれてしまう――。
幼少期から『ハリー・ポッター』や『グリム童話』など、ファンタジー作品が描く光と闇に強く惹かれたと話す作者の甘木リリさん(@ammmaki)。本作をどのようにして描いたのか聞いた。(望月悠木)