『呪術廻戦』衝撃の最終回、明かされた事実にSNS騒然……宿儺の人生を変えたかもしれない2人の人物とは?

宿儺の生き方を変えたかもしれない“もう1人”

  そして宿儺に別の生き方を示したもう1人の人物は、おそらく天元ではないだろうか。天元も宿儺と同じく1000年以上前に生きていた人物なので、当時何か特殊な関係があったとしてもおかしくはないはずだ。

  単行本の23巻では天元が人間だった頃の姿が描かれていたが、その見た目は今回の巫女服の女性と近いように見える。髪の色は白髪と黒髪という違いがあるものの、「元々は黒髪だった」と考えれば説明は付くだろう。

  あらためて振り返ってみると、元々天元と宿儺の関係性には謎が多い。第222話では、宿儺が即身仏となっている自分の肉体を見た際、「皮肉のつもりか」と意味深な言葉をつぶやいていた。

  また現代の天元は人間離れした異形の姿をしているが、目が4つという点では、完全体となった宿儺とおそろいだ。もし両者に因縁があったとすれば、これはたんなる偶然の一致ではないのかもしれない。

  さらに、天使は宿儺のことを「堕天」と呼んでおり、1000年前にはこの呼称が一般的だったような印象を受ける。これを天元の“天”と関連させて解釈することもできそうだ。

  ところで最終話のラストシーンでは、宿儺の指が百葉箱に保管されているところが描かれているが、その根元に誰かの手が添えられているような描き方だった。あらゆる他者を拒絶して孤高に生きた宿儺だったが、虎杖との戦いを通して、最後には誰かを受け入れる生き方を知ることができた……ということだろうか。

  もし今後どこかで後日譚が描かれることがあるなら、宿儺の過去について掘り下げがあることを期待せざるを得ない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる