【漫画】かわいい系だと思っていた幼馴染が実は……ギャップで二度おいしいライトBL漫画にドキドキ

【漫画】ギャップが刺さるライトBL漫画

王道のシチュエーションを自分なりに描くとどうなるか

――今回『ずっと片思いをしていた相手が良い意味で思っていたのと違う話』を制作した理由は?

春乃:将来的に商業での掲載を目指していたので、そのためにも「まず漫画賞に出そう!」と思って制作しました。思い立った時には締切日まであまり時間がなかったため、個人的にかなり駆け足での制作になってしまいました。

――“好きな人の恋人の練習台にさせられる“という設定でした。

春乃:「王道というか、よくある始まりの物語を自分なりに描いてみたらどうなるのか?」という興味から描き始めたので、導入は王道の設定をそのまま持ってきた感じです。そこから登場人物の人柄や背景などを掘り下げ、とにかく実在する人物みたいに頭の中で妄想しながらストーリーを膨らませました。

――ちなみに、なぜ季節を冬にしたのですか?

春乃:制作していた時期が冬だったからです! 現実とリンクしていると気持ちが乗りやすいと思ったので冬にしました。あとは狡いかもしれないですが、制作期間に余裕がなかったため、比較的簡単に画面の情報量が増やせるように冬を選びました。雪をちらつかせたり、地面に積もらせたりすると画面が賑やかになりますし、雰囲気も出るかなと思ったので……。

――メインの2人はどのようにして誕生したのですか?

春乃:実在する人物からイメージするモデルにすると妄想の幅が狭まってしまうタイプなので、最初は動物からビジュアルをイメージしました。ざっくり言えば彰人は猫、倉本は犬みたいなイメージです。

豹変した倉本

――徐々にではなく、後半に一気に倉本が豹変していましたね。

春乃:30ページ弱の短い漫画なので、「急に展開が動くシーンがあったほうが読んでいて楽しいかな?」と思い、倉本には一気に豹変してもらいました!

――前半ののんびりした倉本と後半の野獣のような倉本は、どのように描き分けましたか?

春乃:最後の倉本の豹変シーンが見せ場だったので、前半ではなるべくその素振りを見せないようにニコニコ・ホワホワした印象になるように描きました。「猫を被れ猫を被れ」と念じながら描いた気がします。逆にラストを描いていた時は「漢になれ」と念じました

――また、基本的には2人の物語ですが、途中で「倉本の母親がスナックを開業した」という話題が挿入されていました。2人以外の人物の情報を入れた狙いは?

春乃:倉本が彰人を好きな理由を何気ない会話の中で表現したかったからです。「彰人はツンツンしているけど真っ直ぐで素直な優しい人物であり、倉本もそこに惹かれているのかもしれない」と読者に推量してほしいと思って入れました。

――今後はどのように漫画制作を進めていきたいですか?

春乃:現在、担当編集さんと連載に向けて作品を制作中です。今後は読んでくださる人達に楽しんでもらえる漫画をたくさん描いていきたいと思っています。読んでいてドキドキしたり思わずニヤニヤしたりしてしまうような漫画を目指して頑張ります!

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる