17年ぶり新刊が話題の『働きマン』 令和の新入社員に見せたらNGな当時の働き方を考察
ワークバランス推進とは真逆の言動でブラック労働不可避
松方の大好物といえば、納豆巻きだ。納豆巻きを頬張りながら夢中で仕事をし、締め切り前には残業や徹夜も厭わない。また、スクープを狙う週刊誌の編集者ということもあり、情報筋から特ダネになりそうな電話がかかってくればデート中だろうがプライベートの時間だろうが予定返上で対応してしまう。
松方に「編集長になりたい」という野望があるとはいえ、「働き改革」が叫ばれる昨今ではなかなかできない働き方の上、連載第一話の最後には「あたしは仕事したなーって思って死にたい」というワーカーホリックな一言も。こうした令和世代には刺さらないかもしれない表現やキャラクターの言動から時代を感じられるのも、「仕事」という日常を深く描いた作品ならではの面白さだろう。