【重版情報】日本初、女性法律家3人の足跡に迫る『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』

日本初の女性法律家として生きた3人の足跡とは

 朝ドラ「虎に翼」でも取り上げられている、日本初の女性法律家として戦中戦後を生きた3人の足跡を記録したドキュメンタリー『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』(日本評論社)が重版となった。

 1938(昭和13)年、まだ女性に選挙権がなかった頃、司法試験に合格した女性たちがいた。三淵嘉子、中田正子、久米愛。1940(昭和15)年、3人は日本初の女性弁護士となる。当時の社会で、女性法律家の誕生は、目の覚めるような出来事だった。

 のちに、三淵は日本初の女性裁判所長に、中田は日本初の女性弁護士会会長に、久米は日本婦人法律家協会初代会長になる。日本の女性史、法律家の歴史に確かな業績を残した3人だったが、彼女たちの歩んだ道は決して平らなものではなかった。太平洋戦争、司法における女性差別、仕事と家庭生活との両立。そんな女性法律家の黎明期を、彼女たちは、草分けとしての自負と持ち前のハングリー精神で生き抜いた。

 自身も弁護士である著者・佐賀千惠美の丹念な取材により、3人の足跡を記録したドキュメンタリー『華やぐ女たち 女性法曹のあけぼの』の復刻版。ドラマ放映中のこの機会に、合わせて楽しんでみてはいかがだろう。

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