『幽☆遊☆白書』のベストバウト、最強の中二病セリフが誕生した飛影vs是流戦? 名バトルを振り返る

 冨樫義博による漫画『幽☆遊☆白書』は、不良少年・浦飯幽助が“霊界探偵”として妖怪たちと対峙することになるSFアクション。2023年にNetflixで実写化されるなど、いまだに根強い人気を誇っている。そんな『幽☆遊☆白書』の見所のひとつが、数多く描かれている名バトルだ。今回はそんな『幽☆遊☆白書』の名バトルの中から、選りすぐりのベストバウトを振り返っていこう。

王道から印象的なシーンが登場したバトルまで!

 『幽☆遊☆白書』の名バトルとして多くの人が思い浮かべるのが、暗黒武術会編での幽助vs戸愚呂弟のラストバトルだろう。暗黒武術会の決勝で一騎打ちをすることになるのだが、圧倒的な強さを持つ戸愚呂弟に幽助は大苦戦を強いられる。

 「80%」「100%」と自身の力を調節しながら幽助と戦う戸愚呂弟。戸愚呂弟が「フルパワー100%中の100%!!!」と人間離れした姿になるシーンは、多くの読者にとって印象的なシーンだ。対等に戦える相手を求めていた戸愚呂弟と、戦いの中でどんどん強くなる幽助のバトルは、まさに少年漫画らしい王道バトルとなっている。

 幽助vs戸愚呂弟が人気なのは、戸愚呂弟のキャラクター人気の高さも理由のひとつではないだろうか。戸愚呂弟はもともと人間で、過去に弟子や仲間を妖怪に惨殺されたことから強さを求めて自身も妖怪になったというキャラクター。作中では「悪い敵」としての振る舞いが多いからこそ、幽助との戦いの後に自分を倒した幽助を気にかけるなど、人間らしい姿とのギャップに惹かれる読者は多いのかもしれない。

 また暗黒武術会編には他にも様々な名バトルが。例えば飛影が初めて炎殺黒龍波を使った飛影vs是流は、「邪眼の力をなめるなよ」という中二病セリフが誕生したバトル。ネット上でも、「この時の飛影の最強感は最高だった」「マジで中二心をくすぐるよな」といった声が上がっていた。

 鴉の「トリートメントはしているか?」という名言が有名な蔵馬vs鴉は、キャラクターのさまざまな姿を見ることができるのが魅力。蔵馬の人間と妖狐の両方の姿や、顔の下半分を覆っていた仮面がとれた鴉の素顔など、普段とは違う姿が描かれている。

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