米澤穂信 累計90万部学園ミステリ〈小市民〉シリーズ 刊行から約20年「春夏秋冬」4作が揃う
累計90万部突破、米澤穂信の人気学園ミステリ〈小市民〉シリーズの最新刊『冬期限定ボンボンショコラ事件』が4月30日に東京創元社から刊行された。
〈小市民〉シリーズは、名探偵になどならず、小市民として慎ましく生きたいと願っているのに、さまざまな謎に出合ってしまう小鳩常悟朗(じょうごろう)と小佐内ゆきの名コンビが活躍する学園ミステリ。今回の最新刊はシリーズ最大の事件を描いた、四部作の掉尾を飾る作品だ。シリーズ第1作『春期限定いちごタルト事件』の刊行から約20年をかけて、ここに春夏秋冬の4作が揃うこととなる。
2024年7月から、シリーズの作品がテレビアニメ化されることも決定している。『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』がテレビアニメ化され、全国24局ネットの「NUMAnimation」枠とBS朝日で放送される予定だ。豪華メインキャストに加え、監督には『約束のネバーランド』なども手がけた神戸守が参加する。
アニメ化を記念して、新刊の『冬期限定ボンボンショコラ事件』には特別なティザービジュアルを使用したしおりが同梱されている。アニメ化と、〈小市民〉シリーズにはこれからも注目が集まりそうだ。今後の〈小市民〉シリーズの展開を楽しみに待とう。
■書誌情報
冬期限定ボンボンショコラ事件
米澤穂信
レーベル:創元推理文庫(M)
ページ数:432ページ
ISBN:978-4-488-45112-7
Cコード:C0193
定価:880円(税込)
装画:片山若子
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
■著者プロフィール
米澤穂信(ヨネザワホノブ )
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年『満願』で第27回山本周五郎賞、21年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞を受賞。ほかの著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『追想五断章』『リカーシブル』『本と鍵の季節』『可燃物』『米澤屋書店』などがある。