『パプワくん』柴田亜美、画家になったのは“ナマヅメハーガス”? アートに転生したユニークキャラたち

柴田亜美を画家にしたキャラとは?

 漫画家の柴田亜美氏が3月29日より、画家として初となる個展「柴田亜美個展【めでたい動物展】」(KOMIYAMA TOKYO G)を開催する。

 柴田氏といえば『南国少年パプワくん』や『自由人HERO』などのヒット作で知られるが、2021年には画家としてデビュー。自作でも多く描いてきた不思議な動物や妖怪、神話の生き物などをモチーフを鮮やかでオリジナリティのある色彩で仕上げた絵画の数々が高く評価されてきた。

 初の個展を前に、柴田氏は自身のXで、「画廊オーナーさんに画家になりたい事を告げた時、何か一枚描いてくるよう言われて、F10キャンバスに描いた絵がコチラです。」と、あるキャラクターの絵を公開。柴田氏が「ワタシを画家にしてくれたよ。」と感謝したのは、『南国少年パプワくん』に登場する「ナマヅメハーガス」だ。

 キャッチーかつインパクト抜群のネーミングが印象に残るナマヅメハーガスは、巨大なナマズのキャラクターだ。相手に爪を飛ばす“ナマヅメスプラッシュ”という必殺技を持つが、使用すると出血が激しく自滅してしまう。そんな恐ろしくも楽しいキャラクターが屏風に描かれるような豪華な作品になり、柴田氏の2022年7月のポストによれば、そのタイトルは『妖怪化け鯰』。“元ネタ”を知らなくても十分に魅力的なアート作品に仕上がっており、実際に「パプワの事を全くご存じないアートコレクターの方が購入されました」とのことだ。

 ちなみに、その投稿で同時に公開されていたのが、同じく『南国少年パプワくん』に登場する巨大害虫「鼻血ブースケ」をモチーフにした一枚。カカオが好物で常に鼻血を流しており、放置しておくと貧血で倒れる……というユニークな設定と直感的すぎるネーミングがファンに愛されているが、作品はやはり素晴らしい。こちらは『麒麟の妖精』というタイトルがつけられ、やはり『パプワくん』を知らないアートコレクターの手に渡ったそうだ。

 個展のキービジュアルになっている、足が生えた巨大な鯛·タンノくんをはじめ、柴田氏が生み出したユニークなキャラクターに魅了されたファンは多いだろう。それらが美しいアートとして楽しめる「柴田亜美個展【めでたい動物展】」をぜひチェックしてみてはいかがだろう。

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