森山未來、地元神戸や淡路島をめぐるナチュラルなカット 旧知の写真家・宮本武が撮影

『FRaU S-TRIP MOOK』刊行

 その土地でしか見られない、会えないサステナブルな人や暮らし、会社やお店、取り組みや食べ物、伝統工芸などを体感する旅を提案する『FRaU S-TRIP』シリーズ。2023年12月22日発売の『FRaU S-TRIP MOOK 未来につづく旅 「神戸・兵庫」へ』で5冊目となる。

 表紙を飾るのは、俳優・ダンサーの森山未來。巻頭8ページ記事と合わせ、兵庫県の淡路島をめぐった。

 撮影が行われたのは晴天に恵まれた11月下旬。森山は、南あわじ市の阿万海岸に、自家用車で颯爽と現れた(森山さんは神戸生まれの神戸育ち。市内に実家があり、現在は「アーティスト・イン・レジデンスKOBE」などのプロジェクトにかかわっている)。日本最古の歴史書『古事記』によれば、南あわじは日本で最初にできた“国生みの地”だそう。そんな神話に思いをはせ、森山は“はじまりの地”に流れ着いた古代人をイメージしながら、砂浜に寝そべったり、座り込んだり。森山とは旧知の仲の写真家・宮本武も、ときに寝転がり、撮影イメージを伝えながら、その姿を追う。

 次に向かったのは、大見山山頂にある「戦没学徒記念 若人の広場公園」。森山は、戦争で亡くなった学徒に関する展示をじっくり見て、読んだ後、学生を象徴するペン先をモチーフにした塔(建築家・丹下健三設計)を背景に、ゆっくり舞った。犠牲になった人びとに思いをはせるように……。その姿は、今号の表紙になっている。

 このほか、森山は神戸市の久元喜造市長との対談にも登場。生まれ育った同市の下町文化について、思い入れたっぷりに語ってくれた。「僕も新長田や駒ヶ林あたりに行きつけの店があります。神戸下町の“おせっかい文化”、人と人との距離が近いのがいい」(森山)

 地元の神戸市、兵庫県への愛あふれる森山のメッセージは、ぜひ誌面で確認してみよう。

 

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