「江戸時代にWEB地図があったら?」そんな“あったら面白い”を形にした作品集に注目
インプレスグループで鉄道・旅・歴史メディア事業を展開する株式会社天夢人は、『地図とか路線図とか@chizutodesign』を刊行した。
X(旧Twitter)等のSNSで作品を公開している「地図とかデザインとか @chizutodesign」(加藤創)がこれまでに発表した作品をまとめた作品集。東京の山手線の各駅から郊外に伸びる路線の最終電車を表現した「東京終電マップ」や、“江戸時代にGoogleマップがあったら……”という発想を可視化した「Googleマップみたいな 江戸時代・関東地方の地図」など面白いアイデアを形にした作品を数多く掲載している。地図や地理が好きな方に間違いなく楽しんでいただける一冊。またユニークなアイデアの見せ方は、デザイン系の学生やデザイナーにも参考となる作品集となっている。
・第一章 地図とか
「Googleマップ」風に江戸時代の地図を作成した「Googleマップみたいな 江戸時代・関東地方の地図」を作成した。「Googleマップ」でおなじみの経路検索も江戸時代に置き換えて作成し、馬や飛脚、駕籠や船のアイコンもオリジナルで制作して入れている。そのほか日本全国の電力系統を表した「電力系統マップ」、各地の終電を放射線状で表した「終電マップ」など、著者のこだわりがたくさんつまった作品を掲載。
・第2章 路線図とか
第2章では「路線図風」に表した作品を紹介。送電線(電力系統)を路線図風に表現した「関東 電力系統図」や、各地の乗降客員数を円の大きさで示した「乗降客路線図」、地質の境界線である構造線を路線図にした「構造線 路線図」等の作品を掲載。路線図といえば鉄道、ということで構造線を某鉄道会社風のロゴにしたり、構造線を路線風に表現したりするなど、著者の遊び心が満載。第3章ではそれ以外の作品や、著者の運営するWeb地図「れきちず」を紹介している。
■書誌情報
書名:『地図とか路線図とか@chizutodesign』
仕様:B5判 96ページ
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
発売日:2023年11月17日