『キングダム』六大将軍の2つの空席に座るのは? 最有力は蒙恬、ダークホースは壁か録嗚未か
中国の春秋戦国時代を舞台に、中華統一の軌跡を描いたマンガ『キングダム』。累計発行部数は1億部を超え、2024年1月からアニメ第5シリーズの放送も決定しており、多くのファンに愛されている作品だ。
そんなキングダムでは作中にて、「戦争の自由」という権限をもつ六大将軍という制度がある。現在は秦国に属する王翦・楊端和・騰・蒙武の四将と欠番が2席分。この空席に誰が選ばれるのか、ファンも気になっているところだろう。そこで本稿では、残りの2席に選ばれる将軍は誰か考察していく。
作中で存在感が強い将軍といえば、元王騎軍に所属していた実績を持つ録嗚未将軍、遼陽の戦いで犬戎王ロゾを討ち取り、堅実に昇格している壁将軍、100人隊から始まりそれぞれが刺激し合いながら成長を遂げてきた李信・蒙恬・王賁の五名の将軍。
これらの中で、最も六代将軍に近い将軍は間違いなく蒙恬将軍だろう。王翦軍に混じって参戦した珠海平原の戦いでは、秦左翼の大将真鉱将軍が討ち死に。蒙恬が左翼の大将となり紀彗軍を15日に渡って足止めする実績を残している。状況判断が早く、どのような戦いでも適所で活躍を見せている蒙恬が六代将軍に選ばれる確率は高いだろう。
次に選ばれると予想されるのは飛信隊の隊長である李信将軍。趙国三大天の龐煖を討ち取る武力の高さ、本能型としての指揮官能力を合わせ持っている猛将だ。また、五千人将の副官羌瘣や珠海平原で秦右翼の総指揮をとった軍師河了貂など優秀な部下を隊に持ち、数々の武功を上げてきた。番吾の戦いでは、飛信隊が三万人の軍として登場。この戦いで結果を残すことができれば、大将軍になることも確実だと言える。
その李信将軍の六代将軍入りに待ったをかける人物が、壁将軍だ。壁はキングダムの序盤から登場しているキャラクターで、信が昇格するたびに壁も一つ上の位に昇格し、常に信の前に立ち続けてきた。信が将軍になった際には作中で「追いつかれた」と心境を吐露しており、常に信を意識していたのが伺える。犬戎王ロゾを討ち取り、犬戎族を山界族に取り込むきっかけとなった立役者としても大きな実績を残している。
大物を討ち取った実績でいえば、王賁も負けてはいない。著雍の戦いでは、魏国最強の槍の使い紫伯を撃破。さらに珠海平原の戦いでは、「友よ、力を貸してくれ」と隊を覚醒させ、趙左翼を大きく後退させただけでなく、趙の将軍尭雲を討ち取っている。また、三千人将の段階で、騰から臨時で五千人将に任命されるなど、周囲からも認められた優秀な将でもある。とはいえ、性格なのか敵陣に突っ込んでは戦線を離脱することが増えてきたため、有力とは言い難い。