堀北真希、生田斗真でドラマ化も 人気少女漫画『花ざかりの君たちへ』作者・中条比紗也死去で追悼続々

 『花ざかりの君たちへ』などの大ヒット作を描いた漫画家の中条比紗也が、2023年10月12日20時52分、心臓の病気のため死去した。享年50歳だった。白泉社が発表した。性別を偽り、男子校に転入した女子が活躍する「『花ざかりの君たちへ』は、累計1700万部を超える大ヒット作となり、2007年には堀北真希主演でドラマ化もされた。

  発表を受け、XなどSNSでは多くのファンが反応。「若すぎる」「先生の作品は学生時代の愛読書でした」「今でも先生が残してくれた作品は宝物です」と、思い出を振り返るファンが多く見られた。また、芸能界、漫画界からも多くのコメントが寄せられている。『花ざかりの君たちへ』に出演した俳優の生田斗真は、公式インスタグラムのストーリーズを更新し、中条を追悼した。

  白泉社は、「中条先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。なお告別式はご家族にて執り行われました」と発表。続けて、「中条先生は『花ざかりの君たちへ』をはじめ、数々の名作を「花とゆめ」でご執筆くださいました。『Trifle by 花とゆめ』にて『秘密-花ざかりの君たちへ After School-』を描いてくださったのが、最後となりました」と報告。

 読者に対しては、「中条先生の作品をご愛読いただきましたことを深謝いたしますとともに、謹んでご逝去のご報告をお知らせ申し上げます」とお礼の言葉を綴った。そして、「突然の悲しい知らせに編集部一同言葉を失っております。物語を愛し、猫が大好きで、ゲームや映画・ドラマをはじめ、色々なエンタメを楽しんでおられました。どんな時も明るく、そして真剣に、創作に打ち込む中条先生の姿が、今も鮮明に思い出されます」と結んだ。

  併せて、中条がこれまで数々の作品を発表し続けてきた「花とゆめ」編集部もコメントを発表。「中条先生が遺してくださった作品を、これからも良い形で読者の皆様に届けていきたいと思います。そして、多くの方にときめきと感動を与え続けることを願っています。読者の皆様もどうか共にご冥福をお祈りいただければと存じます」と述べた。

  令和に入ってから、一時代を築いた漫画家の訃報が相次いでいる。昨年は少女漫画家では『東京ミュウミュウ』を手掛けた征海美亜や、藤子不二雄(A)、聖悠紀が死去した。2023年に入ってからは、2月13日に『銀河鉄道999』などの代表作がある松本零士が、9月19日に毎日新聞朝刊などに約38年間にわたって政治漫画を描いた所ゆきよしが亡くなっている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる