2023.09.09 10:00 翻訳家・黒原敏行に訊く故・コーマック・マッカーシーの凄み「徹底したリアリズムによって描かれた世界は現実さえも幻影となる」 画像ギャラリー [3/12] 文・取材=すずきたけし すずきたけし黒原敏行コーマック・マッカーシー ポスト シェア ブックマーク LINEで送る 前のページ 次のページ 空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。 (画像 3 / 12 ) 前のページ 記事に戻る 次のページ この記事の画像一覧