ビッグモーターの裏側を暴露か? 元幹部が「腐った中古車業界」綴る本に注目集まる

ビッグモーターの裏側を暴露?

 BUDDICA代表取締役の中野優作氏による書籍『クラクションを鳴らせ! 腐った中古車業界からの変革』(8月31日発売/幻冬舎)が、7月29日の予約開始以降、Amazonの書籍の総合ランキングで1位になるなど、大きな注目を集めている。

 中野優作氏は、2008年10月にビッグモーターに入社。2017年5月に退職し、同月、中古車販売事業のBUDDICAを設立。2018年4月に法人化し代表取締役に就任した。BUDDICAは最大手業販サイト、オートサーバーで「5ツ星認定」を受け、21年度「販売台数ナンバー1」(全国会員7万社中)になるなど、業界内で高く評価されているという。

 また、同氏はYouTubeチャンネル「中野社長 / クルマの通販『BUDDICAダイレクト』」でも意欲的に情報発信しており、開始から約1年でチャンネル登録者が18.9万人に達するなど、人気を集めている。

腐った中古車業界を変革します。

 今回の書籍『クラクションを鳴らせ! 腐った中古車業界からの変革』は、中野氏ならではのビジネス論が綴られたものと見られるが、帯に「元ビッグモーター幹部の懺悔と再生への誓い」「極端な利益至上主義から脱却し、顔が見えるクルマ屋2.0へ」とあることから、自動車保険の保険金を不正請求していたことが明るみとなり、糾弾されているビッグモーターの裏事情にも踏み込んだ内容となっている可能性が高そうだ。

 実際、中野氏は事件の発覚以降、前述のYouTubeチャンネルにて緊急でビッグモーターの不祥事について言及し、186万再生を記録するほど注目を集めているのだ。

ビッグモーターの起こした不祥事について元社員が解説します...

 なお、本書の編集を担当したのは、幻冬舎の名物編集者である箕輪厚介氏。堀江貴文『多動力』や前田裕二『人生の勝算』などのベストセラーを世に送り出し、昨年夏にはガーシーこと東谷義和の単著『死なばもろとも』を手がけたことも記憶に新しい、まさに出版界のトリックスターと言える人物だ。

 ビッグモーターの驚くべき企業体質が次から次へと明らかになっているが、元幹部が敏腕編集者とともに送り出す『クラクションを鳴らせ! 腐った中古車業界からの変革』は、同社へのさらなる追撃となるのかーー。

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