『ONE PIECE』シャンクス「奪る」発言は「ワンピース」の正体を知っている? 四皇それぞれ異なる「とる」の表現から考察

『ONE PIECE』シャンクスの「奪る」発言の意図

『ワンピース』の中で、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指す海賊は数知れず。ルフィたち麦わらの一味はもちろん、四皇たちも「ワンピース」を手に入れようと画策している。しかし、四皇それぞれが「ワンピース」を「とる」と発言した際、漢字がそれぞれ「獲る・奪る・取る」と違っていたことが判明。なぜ漢字を変えているのだろうか?

 シャンクスが「奪る」と表現した真意は?

 カイドウとビッグマムは「獲る」、シャンクスは「奪る」、バギーは「取る」という漢字がそれぞれ当てられていた。キャラクターごとの性格の違いにも見えるが、ネット上では「四皇たちがそれぞれ考えているワンピース像が異なるからではないか」とも言われている。中には「ワンピースの正体を理解しているかどうかの表れ」「ワンピースが何なのかの伏線になっていそう」と予想する声もある。

 4人の台詞の中で、引っかかりを覚える読者が多いのがシャンクスの「奪る」だ。「奪う」という言葉の意味を検索すると、「(他人の意志にさからって)取り上げる。特に盗む」といった答えが出てくる。あえて「奪る」と表現したのであれば、シャンクスは「誰かが手に入れたところで奪い去る」つもりなのかもしれない。

 他にも「シャンクスは“ワンピースは誰かの所有物”だと認識しているんだと思う」「シャンクスは血筋的な理由でワンピースを直接手に入れられないから奪うんでは?」という見方もある。理由はいくつかあるが、その1つが「ラフテルから戻ったロジャーに質問した後にシャンクスが泣いた」という回想だ。

 作中では、この時シャンクスが何を聞いたのか、ロジャーが何を話したのか明らかになっていない。しかしロジャーがラフテルから戻った直後のやりとりであったことから、「ワンピース」に関わる内容の可能性は高いだろう。

 「ワンピースを手に入れるための必須条件を聞いた」という予想が当たっていれば、シャンクスは自分がワンピースを手に入れられないことを知ったために涙を流したとも見える。シャンクスは「ワンピース」が欲しいなら「奪る」しかないのだ。

「ワンピース」の正体につながる発言なのか?

 一方で、バギーはシンプルに「取る」と表現している。その上で「お宝争奪戦」「出し抜いて奪う」とも言っているため、シャンクスが「奪る」と表現したのにも、そこまで深い意味はないかもしれない。とはいえ、シャンクスの行動には謎が多く、本当の目的が何なのかも明かされていない状態だ。読者も意味深な言葉の裏を読みたくなってしまうのだろう。

 ところで、黒ひげの場合はどのような漢字が合うだろうか。「『貰う』だと傲慢さがあって黒ひげらしい」という声の他に、「漁夫の利上等な奴だし『盗る』も似合う」「『盗る』の方がダーティーさが出てて黒ひげらしい」という声も。これまでの黒ひげの行動を考えると「盗る」もしくは「奪る」と表現してもおかしくはないだろう。

 「ワンピース」の正体について、これまで様々な予想が語られている。作中で正体を知っているのは、ロジャーとラフテルに同行した一部のクルーのみ。ラフテルに上陸していないシャンクスとバギーは、話は聞いているかもしれないがその正体を自分の目で見てはいない。2人の言葉が「ワンピース」の正体につながるのかどうか…… 今後の発言にも注目していきたい。

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