『JOJO』岸辺露伴だけじゃない……初登場時とはまるで違う別人級のキャラクター
『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ漫画を実写化した映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が、5月26日に公開された。同映画の主役・岸辺露伴は、今でこそスターの風格を漂わせているが、実は原作の初登場時には別人のような“サイコパスキャラ”だった。
そこで今回は歴代シリーズから、岸辺露伴と同じように性格や見た目が大きく変わった人物たちを振り返ってみよう。
まず原作ファンに強い印象を与えたのが、第3部に登場した花京院典明だ。1人目の敵として空条承太郎を襲った彼は、ミステリアスな雰囲気をまとっていた。
道端で広げたキャンバスに承太郎の絵を描いており、その足を赤い絵の具で汚した瞬間、本物の承太郎が怪我をするという展開に。さらには操り人形をいじりながら、保健室の職員を意のままに動かしてみせる。しかし実際には絵も操り人形もミスリードで、スタンド能力とは一切関係ない。
その後、不気味な言動がなかったことになり、旅の仲間に加わるのはご存じの通り。ただ、DIOに肉の芽を植え付けられていた際の行動なので、多少おかしな言動があっても納得できるだろう。
第3部でいうと、同じく肉の芽を植え付けられていた仲間として、ジャン・ピエール・ポルナレフの激変も印象的だ。当初はキザで紳士的な男だったが、仲間に加わった後はギャグシーン担当のムードメーカーへと変貌。ちなみに一人称も「わたし」から「オレ」に変わっており、親しみやすい人柄に変わった。
また、肉の芽などお構いなしに性格が変わったキャラクターとしては、第5部のブローノ・ブチャラティが挙げられる。
中盤以降は威厳たっぷりのリーダーとしてジョルノたちを率いたブチャラティだが、初登場時の印象は軽薄の一言。さわやかな笑顔を浮かべながらジョルノに話しかけ、大きな笑い声まで上げていた。 初対面だったジョルノの警戒心を解き、尋問に導くための演技だったのかもしれないが、あらためて見返すとまるで別人だ。