岳人憧れの秘境『黒部源流と大峡谷を行く』ビジュアルガイドブック

黒部源流と大峡谷を行く

 世界文化社は、山岳ビジュアルガイドブック『黒部源流と大峡谷を行く』を6月2日に発売した。日本最後の秘境ともいわれる北アルプス最奥の地「黒部源流域」の魅力を、大迫力の絶景写真と紀行文で案内する一冊だ。

 一度は訪れたい、岳人憧れの最後の秘境「黒部源流域」と「大峡谷」。絶景の宝庫・北アルプス最奥の「黒部源流域」と黒部川が形づくった大峡谷は、岳人憧れの「最後の秘境」といわれる。

 源流を取り囲む標高3,000m近い高山、広大な溶岩台地の庭園、清流と花々の大群落、屹立する大岩壁と奔流…。本書は、原始のあらゆる自然美が広がる黒部源流域と大峡谷の魅力を、絶景写真と紀行文で解説するビジュアルガイドブックだ。

 アウトドアへの関心が高まる今こそ、「最後の秘境」の魅力を知り、思い切って出かけてみよう。

 黒部源流域に広がる「雲ノ平(くものだいら)」は、数々の名峰に囲まれた、標高約2600メートルに位置する国内最高位の溶岩台地。木道でつながる8つの「庭園」は、岩場に咲く花々や湿原に彩られ、四季折々の幻想的な自然美をたたえる。さらに北へ進むと、「高天原(たかまがはら)」へ。

 ここには、「日本一遠い温泉」と呼ばれる秘湯中の秘湯「高天原温泉」が。たどり着くのに最低でも2日はかかる日本最奥の秘湯だが、その魅力が人々を惹きつけ、シーズン中は多くの登山者が訪れる人気スポット。秘湯好きであれば、体力のあるうちにぜひ一度訪れてみたいものだ。

 自然が創り出した奇跡の峡谷「十字峡」は、黒部源流から続く大峡谷「下ノ廊下」の絶景スポット。「黒部川本流」へと流れ落ちる「剱沢(つるぎさわ)」と対岸の「棒小屋沢」が合流し、十字の峡谷を形づくっている。

 同じ「下ノ廊下」の最難所として知られるのは、垂直の大岩壁に刻まれた「水平歩道」。谷底の黒部川から約200メートルもある断崖絶壁に、幅60センチほどに切り出されただけの歩道が5キロメートルほど続く。「黒部に怪我なし(滑落すれば怪我では済まない)」と伝えられるほど、細心の注意が必要な登山道だ。

 他に、エキスパートのみが辿れる大峡谷「上ノ廊下(かみのろうか)」と、初・中級の沢登り「赤木沢」の紀行文なども掲載している。

 

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