もし親の余命が残りわずかだと知ったら? 自宅で母を看取った作者が描く、若年層の介護体験記

もし親の余命が残りわずかだと知ったら?

多くの20代にとって「親の死」は、まだそこまで身近に感じたことがないであろうテーマ。しかし、その瞬間は急にやってくるもので、誰にとっても決して他人事ではない。コミックエッセイ『20代、親を看取る。』(KADOKAWA)が、5月24日(水)に発売された。

 母親が脳腫瘍を患い、転院先や治療法など様々な選択肢を模索していた作者・キクチ。その中で、母の余命が3ヶ月であることを告げられる。「最期の時間を家族3人で過ごそう」――そう決めたキクチと父親は、自宅介護することを決意した。

 最初は前向きにスタートした自宅介護だったが、慣れないことだらけでハプニング続出。2人が奮闘する様子や、介護家族の苦労がリアルに描かれている。

 また、自宅介護を通して複雑に揺れ動く感情も繊細に描写。「生きていてほしいけど、早くこの日々が終わってほしい」。そんな葛藤を抱えながら「看取り」と向き合っていく姿は切実で、似たような経験がある人はもちろん、まだ「親の死」を考えたことがない人にとっても共感できるコミックエッセイだ。

書籍情報

『20代、親を看取る。』
発売日:5月24日(水)
価格:1430円(税込)
仕様:オールカラー A6判・176ページ
ISBN:9784046821201
発行:株式会社KADOKAWA

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