大地の中へと潜り込む?「地中図書館」 思いがけない空間と本に出会える奇想天外な新施設が登場

大地の中へと潜り込む「地中図書館」とは?

 「育てる・作る・食べる・循環する」といった“ひとが本質的に生きる心地よさと喜び”を感じられる場所を目指し、約30haという広大な土地を10年前からゆっくりと少しずつ育ててきた KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)。昨年秋には宿泊施設“創る暮らしを体感するvilla”「cocoon(コクーン)」がオープンし、自然と生物と人の営みにまた新たな形が生まれている。

 2023年2月16日(木)、そんな注目スポットに中村拓志の設計による新たな施設「地中図書館」がオープン。2月9日(木)から入館予約がスタートする。

 「地中図書館」はその名の通り土の下に、ひっそりと隠されたように存在する。すり鉢状の特徴的な形をした土地の中腹にあって、大地にそびえ立つのではなく、洞窟のように地中に横たわる空間。人々は KURKKU FIELDS をさまよう中で、突如入り口を見つけて大地の中へと潜り込み、思いがけない空間と本に出会うことになる。

 オープン時は約3,000冊を収容し、自然や農的な暮らしに関するものを中心に詩、哲学、歴史、宗教、科学や経済にも独自の広がりやつながりが感じられる選書に。本棚の間を抜けると天井から自然の光が差し込むホールが現れる。cocoon、TINY HOUSE VILLAGEの宿泊者は閉館後の17時以降も、優しい明かりがこぼれる幻想的な地中図書館で夜の特別な時間を過ごせる。

 土の中の微生物を栄養にして植物や野菜が成長をするように、人々が地中に潜り込んで本を読み、知を蓄え、想像する力を養い、再び大地を踏み締め未来へと進む。「地中図書館」は、自然の叡智を学びながら想像力豊かに未来へと歩を進める人々の支えになるような場所を目指すという。

概要

【名称】地中図書館
【オープン日】2023年 2月16日(木)
【開館時間】12:00~17:00
【休館日】毎週火曜日、水曜日(祝日を除く)
【入館方法】事前予約制
(KURKKU FIELDS MEMBERSHIPご加入の方のみご利用いただけます〈年会費1,000円(千葉県民500円)〉 )
【予約開始】2023年2月9日(木)10:00~
【予約ページ】https://kurkkufields.jp/experience/library/
【入館料】無料(KURKKU FIELDS入場時に保全料300円を頂戴いたします)
【蔵書数】約3,000冊(オープン時)
※cocoon、TINY HOUSE VILLAGEにご宿泊のお客さまは17:00以降もご利用いただけます。

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