『はじめの一歩』無料公開中。森川ジョージによるボクシング漫画の金字塔。『メイドインアビス』つくしあきひとの推薦コメントも


 講談社のWEBコミックサイト「マガポケ」で、ボクシング漫画の金字塔『はじめの一歩』110巻分の無料公開が始まった。2023年6月30日までの期間限定。担当者はTwitterで「年越しは『一歩』と一緒に過ごそう!」と呼び掛けている。

 気弱な少年・幕之内一歩がボクシングを通じて多くのライバルと出会いながら成長していく姿を描く『はじめの一歩』は、言わずと知れた森川ジョージの代表作。気弱な少年・幕之内一歩がボクシングを通じて多くのライバルと出会い、成長していく姿を描いている。

 現在、単行本は136巻まで刊行されている。この巻数は日本の漫画史上で第5位であり、スポーツ漫画では最長である。記者は一歩のライバルの千堂武士が好きだが、鷹村守をはじめ魅力あるキャラクターたちが多い。作中では一歩以外のキャラクターの活躍も丁寧に描写されているため、それぞれのキャラクターにファンがいるのも納得である。

 しかし、長期連載の漫画の宿命ではあるが、何しろ連載開始が30年前、1989年(平成元年!)なのだ。ちなみに記者は現在37歳だが、『週刊少年マガジン』を定期購読してリアルタイムで読んでいたのは小学~中学生の頃である。年齢を重ねるとともに、途中から読むのを中断した人もいるかもしれない。

 ところで今年は『ONE PIECE』も映画『ONE PIECE FILM RED』公開に合わせて90巻分の無料公開があり大きな話題となったが、今後もプロモーション展開のひとつとしてストーリー漫画の無料公開は続くかもしれない。

 記者は雑誌で漫画を毎週リアルタイムで読んでいた世代だが、最近の若い世代は雑誌を読まず、単行本派(もしくは電子書籍派)が増えているとされる。そのためか、漫画を完結してから揃えたがる傾向があるともいう。そういう世代にとっても、今回は無料公開というまたとない機会だし、子どもの頃に夢中になっていた読者もぜひこの機会に一気読みしてみてはいかがだろうか。 

 Twitterでは『メイドインアビス』の作者・つくしあきひとと、森川の絡みが人気だ。実は、Twitterを通じて森川の作品を知ったという若い世代が私の周りに多い。ぜひそういった人にこそ、不朽の名作に親しんでいただきたいと思う。ここで森川とつくしの推薦のTwitterのコメントは以下の通りだ。

 

 年越し、正月はコタツに入って漫画を読みたくなる。名作を読み耽り、満たされた時間を過ごしてみてはいかがだろう。

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